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メマイはこわくない

耳鼻咽喉科2012/03/22

めまいは感覚的には怖い症状ですが発症パターンを理解して冷静に対処しましょう。

 まず、耳の病気によるめまいの代表的な発症パターンは次の3つです。

  1. 頭を動かしたときのみグルグルしためまいが数秒から数分続くが頭を繰り返して動かす度にめまいは軽くなっていく。
  2. グルグルしためまいがして同時に聴力低下や耳鳴りが起こる。めまいがおさまると聴力低下や耳鳴りもおさまる。
  3. グルグルした激しいめまいが1日中続き、1週間おさまらない。

1は良性発作性頭位めまい症

2は有名なメニエール病

3は前庭神経炎という病気です。この3つの病気は耳のめまいで最も多いものです。

一般的に耳の病気によるめまいは眼振という眼が勝手に動く現象が起こりますのでグルグルした激しい回転性のめまいが起こり、嘔吐を伴ったりします。
しかし意識は悪くなりません。
従って激しいめまいや吐き気、嘔吐があっても受け答えの出来る方は脳に障害を起こしている可能性は低いですので慌てる必要はありません。
めまいで受診される高齢者のエピソードとして多いものは「夜中にトイレに起きたら(あるいは起床時に)急にグルグルしためまいがして動けなくなったので救急病院に行って点滴を受けた。
点滴が終わる頃にはめまいはおさまった。
今、めまいはない」このパターンは一時的な脳血流不全のことが多く、内耳の血流は脳血流の一部ですから脳血流が低下すると内耳の血流も低下しますのでグルグルしためまいがします。
高血圧や糖尿病など動脈硬化を進行させやすい疾患をお持ちの方に多いパターンです。

 脳の病気ではフワフワ、ふらふらした浮動性のめまいやグルグルした回転性のめまいに加えて眼前が真っ暗になる、意識が悪くなる、手足のしびれがある、呂律(ろれつ)がまわらないなどの症状を伴います。
このようなめまいは脳神経外科の受診をお勧めします。
判断がつかなければ近くの耳鼻咽喉科を受診してみてください。


Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩( 2012年3月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

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