この冬、転倒しないためのアドバイス
整形外科2008/08/13
この冬は例年より降雪量が多く、除雪や日常生活にご苦労されていると思います。冬道で転倒しないためのアドバイスを整形外科の立場から少し申し上げたいと思います。
まず靴が大切です。靴底のすべり止めは当然ですが、外反母趾(がいはんぼし)の方は特に足型に合った靴を選んで下さい。ブーツは足関節の動きが制限され、転倒しやすくなります。
歩行中には眼から道路や車の動きの情報を分析し、耳で音の情報、平衡感覚のバランスを取りながら、歩行運動をしているわけです。このことから下半身の筋力を強化するだけでは当然ながら転倒予防の効果は少ないのです。
そこで、バランス感覚を強化する方法として、1本足で立つ練習が効果的です。その状態でさらに、つま先立ち、膝を軽く曲げる(ハーフスクワット)運動を追加すれば、さらに効果的です。
外出の機会は少なくても室内で5分でも転倒予防運動をしましょう。
Text by
八木原整形外科クリニック 八木原 一英(
「」掲載)