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高齢になっても元気で自立した生活をするために

整形外科2008/08/13

 日本は今や世界一の高齢化社会です。年金問題が話題になっている様に、高齢化社会では単に医療的なことに留まらず、政治経済、社会保障など、全ての面において新しい対応を迫られています。

 整形外科においても、これからは生活習慣病と同様に、普段の健康管理や予防医療が大切になります。予防医療として特に私が重要と考えていることは次の三点です。

(1)骨粗鬆症の予防
(2)歩行能力、関節機能の維持
(3)肥満の防止

 (1)の「骨粗鬆症の予防」については食事や栄養管理、適度の運動がまず基本です。さらに骨粗鬆症の程度に応じての治療が必要になります。

 女性の場合は40歳代後半から急激に骨量が減少し、70歳代では若い頃の約半分になってしまいます。骨量は外見からは分かりませんので45歳位から年に1回位は検査し、長期的に治療方針を立てなければなりません。

 次に(2)の「歩行能力、関節機能の維持」についてですが、日常生活において最も重要な運動能力はやはり歩行でしょう。人間だけの特徴である二足歩行は簡単な様に見えて実はかなり高度な運動であることを認識すべきです。

 安定した歩行をするためには下肢の筋力だけではなく体幹を保持する筋力や平衡感覚、視力の助けも必要です。平衡感覚とバランス保持のテストとして片脚で立位保持が可能かどうかやってみて下さい。どちらか一方でも15秒以下の方は要注意です。

 最後に(3)の「肥満の防止」ですが、これは達成することが一番むずかしい課題かもしれません。とにかく病院での治療よりも皆様の自覚、日々の努力が必要だからです。「二十一世紀の医療は肥満との戦い」とも言われています。ダイエットについては、テレビや雑誌に取り上げられている様な、近道や楽な道はありません。

 (1)から(3)の課題はお気付きの様にかなり共通した面を持っています。それはスポーツをすることによってかなり効果が期待できるということです。40歳代以降から自分の体力、内科的状態などをよく考慮し、高齢になっても可能なスポーツを見つけ、元気で自立した生活を目指してください。


Text by 八木原整形外科クリニック 八木原 一英(  「」掲載)

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