ちょっと待って、その寝酒
職場での健康診断が多くなる時期には、肝臓の検査値異常や中性脂肪の高値を指摘された方がちらほら来院されます。
お話を聞いてみると、眠るためにお酒を飲んでいると言う方も少なくありません。
この場合、寝酒が体を悪くしていることも考えられます。
眠る事ができれば、お酒は飲まなくても良いというお話をされますので、睡眠導入剤(眠り薬)の服用を勧めるのですが、多くの方は躊躇(ちゅうちょ)されます。癖になるのではないか、副作用が出るのではないかと心配されるようです。
でも、考えてみてください。寝酒は癖になっていませんか?
肝臓の異常や中性脂肪の高値というお酒の副作用は出ていませんか?
眠るためにだったら、上手に睡眠導入剤を利用したほうがお酒より体に害は無いのです。
『眠るため』というのを言い訳にして寝酒を飲むお父さんも、もう言い訳は無理ですよ。
Text by
はらだ消化器科クリニック 原田 博幸(
「」掲載)