歯の浮く話
歯科2011/12/05
皆さんの中には疲れたりすると歯が浮いてくる方もいらっしゃると思います。
これは歯の根の部分と骨の間に歯根膜という緩衝材の役割をする膜があります。 歯が浮いたり噛むと痛いという症状は、歯根膜の毛細血管がうっ血して炎症を起こしている場合が多いようです。
歯根膜は周りを骨で囲まれているので、腫れると歯を持ち上げるので歯が浮いてしまうのです。
疲れた時には血行障害を起こしやすいので歯の浮く原因になります。
また、硬い物を食べた時や歯を食いしばる様な運動をした時などにも浮くことがありますが、一過性のものであればあまり心配はいりません。 しかし、虫歯や歯周病が原因で浮いている場合は、菌の活動が活発になって症状を悪化させる場合もありますので、長引いたり、頻繁におこるようであれば、かかりつけの歯科医に相談してみて下さい。
Text by
かも歯科クリニック 加茂 勝巳(
2011年12月5日 「みなみ風」掲載)