大腸がん ― 治すために早期発見
癌2008/08/13
近年、大腸がんが増加しています。平成15年がん死亡統計では、肺がん、胃がんに次ぎ第3位で、男性では4位、女性で1位となっています。
大腸がんの増加は高脂肪食を多く食べる機会が増えた事に一因があります。
大腸は約1.7mの結腸と直腸に分かれていますが、がん発生率は6対4で結腸に多く、また特に下部のS状結腸に多く見られます。
初期は無症状ですが、進行すると腹痛、便秘、下痢、下血、腸閉塞(へいそく)などの症状が見られます。肛門出血の多くは痔核(じかく)ですが、12%に悪性腫瘍(しゅよう)などが見られます。
がんは「早期発見が大切である」と皆さんはご存知かと思います。
大腸がんは手術で治る率が非常に高いがんです。肛門出血があった時は「痔」と思わず、積極的に診察、検査を受ける事をお勧めします。また早期発見のため、年一回は医療機関などで検診する事もお勧めします。
Text by
函館渡辺病院 伊坂 直紀(
「」掲載)