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死者が急増! 高齢者の肺炎

内科2008/08/13

 「肺炎」は、日本人の死因の第4位ですが、最近、患者さんが急増しています。

 原因には、これまで肺炎に効くといわれていた抗生物質が効かなくなってきていること、また、高齢者を中心に食べ物を飲み込んだ時に、誤って気管から肺に入ることで起こる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)が急増しているためと言われています。時には、胃の中の食べ物や胃酸が逆流しないように閉じているはずの食道と胃のつなぎ目の締まりが、いつの間にか緩くなることにより、胃の内容物が逆流して肺に入ってしまい肺炎を起こすこともあります。

 胸焼け・すっぱい物が込み上げる・のどの違和感つかえ感・慢性の咳(せき)・声のかれ等の症状のある方は、胃カメラでの検査が必要です。

 予防には、うがい・歯みがき・手洗いは基本ですが、感染による肺炎の原因の約30%を占める肺炎球菌のワクチンの予防接種が有効です。1回の接種で5年程度有効で、予防効果は80%と言われています。肺炎になる前に、検査やワクチンで肺炎を予防しましょう。


Text by 鈴木内科外科クリニック 大原 眞理子(  「」掲載)

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