抗生物質~正しく飲んでいますか?
耳鼻咽喉科2011/07/19
耳鼻咽喉科には中耳炎、風邪、急性鼻炎、副鼻腔炎、咽喉頭炎、気管支炎などの多くの感染症の患者さんがいらっしゃいます。
ほとんどが細菌感染ですので抗生物質を処方することが必要になります。
病状によって原因菌を推定し有効と思われる抗生物質を処方しますが抗生物質にも作用の面で特徴があります。 その特徴は大きく次の2つに分かれます。
①細菌に高い濃度で作用することで高い効果を発揮するもの。
②細菌に長い時間、有効な濃度で作用することで高い効果を発揮するもの。
例えば①の特徴のあるものは1日量を一度に服用した方が有効ですが1日量を分けて服用してしまうと抗生物質の血中濃度が十分に上がらず同じ1日量を服用しても効かないことになります。
従って、効果を十分に発揮するためには指定された服用回数は変えないことが大切です。
Text by
治耳鼻咽喉科 山口 治浩(
2011年7月19日 「みなみ風」掲載)