帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
皮膚科2011/03/22
幼い頃に水ぼうそうにかかるのは珍しいことではありませんが、この原因となるウイルスは治ったあともその人の身体の神経節に潜んだままでいます。
そして疲労、ストレスや加齢など抵抗力が低下すると、再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に現れ発症します。 症状は初め、身体の左右どちらか片方にピリピリと刺すような痛みや違和感が生じ、4〜5日後にその部分が赤くなり、やがて小さな水ぶくれが帯状に現れます。
それがかさぶたになってから3〜4週間で治ります。痛みは眠れないほどのものから鈍いものまで人によりさまざまで、皮疹が治る頃には消えることが多いのですが、治った後も長期間にわたって続くことがあります。 昔は体を一周したら命にかかわるといわれていましたが、この病気はそのようなことはほとんどありません。
治療はできるだけ早いうちに始めることが大事です。
Text by
函館渡辺病院 菅原 隆光(
2011年3月22日 「みなみ風」掲載)