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カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

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暑くなってきたので水の話

循環器内科2008/08/13

 夏、暑くなると汗をかくことが多くなりますね。動脈硬化で血管に狭い所がある人では、脱水状態になると血液がドロドロと濃くなり、血管が詰まる病気である脳梗塞や心筋梗塞になり易くなって、命取りになることがあります。それほどひどくなくても、脱水状態ではひどく喉が渇いて体がだるくなります。では、一体、水はどれくらい摂れば良いのでしょうか?

 成人男性では、体内の水分は体重の約60%になります。人間の体は多数の細胞の集まりですが、このうち、細胞内の水分が水全体の四分の三で、細胞外の水分は4分の1です。水代謝は、この水分の出入りですが、家計簿と同様に、出る分が多ければ脱水(赤字)になり、入る分が多ければ(黒字)、組織間液が増えて、浮腫(むくみ)になります。収支は取れていなくてはなりません。

 体に入る水分は、大まかには、食事に含まれる水分(普通の食事で1.2リットル)と飲む水の合計です。体から出る水分は、汗と尿と便の水分です。汗については、流れる汗に加えて、目に見えずに蒸発する不感蒸泄(ふかんじょうせつ)がありますので、一日に0・8リットル位は不感蒸泄しています。皮膚呼吸と言われていたもので、これがないと体温が上昇します。風邪などで、熱が出ると一度につき1リットル不感蒸泄が増えると考えられます。

 水代謝として調節を受けるのは、飲水量と尿量です。体の水分が減少すると口渇感を感じて水を飲みたくなります。体の水分が増えると、尿を多く出して、浮腫が出るのを防ぎます。脱水状態では、尿の出が減り、体から血液の汚れを捨てることができず、汚れで血液が濃くなります。1日に1・5リットル位の尿が出るのが、平均的です。体の水分が充分にあるためには、尿が良く出るように水分をたっぷり(1~1.5リットル)摂ると良いことになります。塩分の摂りすぎや、心臓、腎臓の働きが悪い場合には、浮腫になりますので、異常を感じるようなら、早めの検査が勧められます。

 暑い夏の日差しの中を出かけるときには、1本、水を持って歩くのも良いかもしれません。


Text by 榊原循環器科内科クリニック 榊原 亨(  「」掲載)

男性の性(27)

泌尿器科2012/12/31

  勃起機能改善薬(ED治療薬)として世界で最も頻用されているPDE5阻害薬は、現在本邦ではバイアグラ・レビトラ・シアリスの3種が使用可能であると、前回までに書きました。
3種の薬剤とも、特に持病のない人が服用する場合は、ほとんど副作用のない良い薬ですが、安全かつ効果的に利用するためには注意する点もいくつかあります。
まずこれらの薬は、自然な勃起を促す薬で、服用すれば必ず勃起するわけではなく、勃起するためには性的刺激と興奮が必要です。
服用しても性的刺激がなければ勃起しません。
服用後約1時間後から、性的刺激を受け性的興奮すると勃起し、性的刺激・興奮が終了すると勃起は収まります(きわめて稀ですが勃起が4時間以上続き収まらない場合~持続勃起症~は不可逆的なEDとなってしまうことがあるので直ちに医師に連絡することが必要です)。
頭痛や顔のほてり、視覚障害(色が変化して見える)等の症状が現れることもありますがほとんどが軽度で一過性です。
最も重要な注意点は、狭心症などで硝酸剤(ニトログリセリンなど)を服用している人は絶対にこれらの5PDE阻害薬を服用してはいけないことです。
急激に血圧が下がって場合によっては死に至ることもあります。
日本では医師が処方する際にこの重要な注意点を強調するので事故は少ないと思われますが、医師の処方箋なしで購入できる国や直輸入で購入した人、他人から譲り受けた人、などで死亡事故が報告されています。
硝酸剤には飲み薬だけでなく、舌下錠、貼り薬、吸入薬、塗り薬、スプレー薬、注射薬などもあり、また、薬の名前に硝酸とかニトログリセリンとか書いていないものも多数あります。
医師によっては患者さんに、病名も硝酸剤ということも伝えずに投与していることがあり、自分が狭心症で硝酸剤を服用していることを知らない患者さんも多くいますので注意が必要です。
硝酸剤に関連した注意点はもう一つあります。(続く)


Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士( 2013年1月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

痔核(ぢかく)~簡単知識~

肛門科2008/08/13

 痔核は、肛門(こうもん)疾患の多くを占め、人類が立位歩行を始めてから、ヒトを悩ませている疾患のひとつです。主症状は出血、痛み、腫脹(はれ)、脱出です。
肛門縁の皮膚にできる外痔核(イボ痔)と、肛門内粘膜にできる内痔核(デ痔)の二つに大きく分けられます。

 外痔核の治療は、軟こうや座薬治療が主体です。急性で腫れが大きい時、痛みが強く生活に支障がある時は血栓除去術を行います。

 内痔核は、

1度―出血はあるが脱出しない。

2度―脱出するが自然に戻る。

3度―脱出するが押すと戻る。

4度―脱出したままで押しても戻らない。

 以上の4つの病期に分類されます。治療は症状の鎮静を含め、全病期で薬物療法が適応となり、局所冷却法も併用されます。手術の適応は病期1~4度で結紮(けっさつ)切除術が主になされますが、様々な工夫により術後の痛みも少なくなっています。また、特殊な器械吻合(ふんごう)器を使うPPH法も痛みが少ない手術法として普及してきています。


Text by 函館渡辺病院 伊坂 直紀(  「」掲載)

気をつけて!! 簡単に買えてしまう、おしゃれカラーコンタクト!!

眼科2017/08/18

 近年、おしゃれ目的の度無しカラーコンタクトレンズ(以下:おしゃれカラコン)が雑貨屋、洋服店、ディスカウントストア、薬局などで販売されており、コンタクトの使い方を知らないまま、手軽にそのカラコンを初めてのコンタクトレンズとして装用している若者が増えています。
しかも、それらのおしゃれカラコンによる目の障害が増加し続けていることは本人達にはあまり知られておらず、本当に目が痛くなって初めて眼科に来て、カラコンの障害の恐ろしさに気づくようです。
本来コンタクトレンズは、眼科で検査を受けて自分の目の形に合ったレンズを選んでもらい、使い方の指導を受けてから装用を開始するべき高度管理医療機器です。
では、眼科以外で販売されているおしゃれカラコンは何がまずいのでしょうか?

①眼科受診をせずに店で簡単に購入し、目に入れてしまうので形が自分の目の形に合っていない場合がある

②コンタクトレンズは高度管理医療機器なので必ず厚生大臣の承認が必要なのに、おしゃれカラコンは未承認の物が多い

(承認と書いてあっても実は嘘であることが多い。特に直径15mmを超えるようなデカ目カラコンは個人輸入業者が売っている未承認レンズのことが多い)

③角膜への酸素供給が極めて少ない昔の安い素材で作られている

④レンズが厚く、さらに着色部分の凸凹で角膜に傷をつけてしまう

⑤着色部分の色素(金属)が溶け出して角膜に傷をつける

 以上のような色々な原因が重なって、本当に目が痛くなってからやっと眼科を受診してくるのです。
2014年の国民生活センターのおしゃれカラコンユーザー1000人へのアンケート調査では、約24%が最近1年間に目の調子が悪くなったと回答しています。

 ソフトコンタクトレンズは自覚症状が出にくく、重症になって初めて痛みを感じることもあるので、痛みが無くても異物感や充血を感じたら早めに眼科を受診してください。
角膜障害を放置すると傷から細菌感染を起こし、視力が低下し、最悪の場合は失明になるほどの炎症がおきてしまうこともあるのです。

 今では医療用のカラコンも種類が豊富です。
危険なおしゃれカラコンではなく、眼科で安全なカラコンを作りましょう。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2017年8月18日発行号 「青いぽすと」掲載)

アレルギー性結膜炎

眼科2014/03/31

 ヒトの体には、有害な病原体等を排除するしくみがあります。
そのしくみが、花粉やほこりなど体に無害なモノに対してまで過剰に作用してしまう反応をアレルギー反応といいます。

眼科領域でみられるアレルギー性結膜疾患は、アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎の4つに分類されており、その中でアレルギー性結膜炎が最多です。

 アレルギー性結膜炎はさらに、特定の季節だけに症状が出る季節性アレルギー性結膜炎(花粉症など)と、一年中症状のある通年性アレルギー性結膜炎に分類されます。

 アレルギー性結膜炎の代表的な症状は、かゆみ、充血、涙っぽい、ゴロゴロする、白目がぶよぶよして膜がはがれたかのように浮き出てくる(結膜の浮腫)などです。

 アレルギー性結膜炎の症状がでると、まずは抗アレルギー点眼薬が有効ですが、炎症が強い場合にはステロイド点眼剤を併用します。
ステロイド点眼剤には副作用がいくつかありますが、眼科できちんと定期的に経過をみながら使用すれば、過剰に心配する必要はありません。

 点眼薬のほかには、花粉を目に入れないための花粉症用のゴーグルが有効です。
また、目に入ってしまった花粉を洗い流す目的で、人口涙液を点眼するのも良い方法です。

 道南では例年3月下旬からスギ花粉、4月下旬頃からシラカバ花粉が飛び始めます。
北海道立衛生研究所によると今年のシラカバ花粉は例年よりやや多く、昨年にくらべると非常に多いだろうとのことです。

 花粉症の場合、花粉が飛ぶ約2週間前から点眼を始めると、もっとも効果的で症状が軽くなることがわかっていますので、早めに眼科を受診するとよいでしょう。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2014年4月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

この歯、キレイにしたいんです

歯科2012/08/31

 「先生、保険外でも良いので、この歯きれいにしたいんです。」
女子高生の患者さんが親御さんの許可を得たらしく、治療の終わり間際にそう言ってきました。
「そうだね。じゃあセラミックで被せてきれいにしましょう。」
「はい。お願いします。」

 彼女は上の前歯一本の根を消毒している所です。
その歯の表面は以前治療した詰め物が黄ばんでいて、見た目の悪さを気にしていました。
この歯を治す場合、保険では、銀歯の表面に白いプラスチックを貼り付けた被せ物になります。
それは入れた当初はそれなりにきれいですが、時間と共にツヤが失われ、徐々に黄ばんでくる欠点があります。
保険外では、セラミックと金属を組み合わせた冠、或いはセラミックのみの冠があります。
セラミックは透明感があり、とてもきれいで年数が経ってもほとんど変色しません。
金属を使わない場合、本物の歯と光の透過性が似てくるので、より自然な仕上がりになります。
又、彼女の様に詰め物が広範囲に及ぶとか虫歯が大きい時は冠を被せる為の土台を作る必要がありますが、それもセラミック冠では素材を変えます。
白いプラスチックを使い光の透過性を良くします。

 上の前歯は見た目の印象に大きく影響します。
黄ばんだ歯では自信を持って話したり笑ったりできないでしょう。
その部位のかみ合わせが緊密すぎる時には金属を使う必要がありますが、そうでなければセラミック冠が一番理想的な治し方と言えます。
よりきれいにしたい方にはおすすめです。


Text by 吉田歯科口腔外科 寺崎 誠治( 2012年9月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

膝の靱帯を切ってしまうと、もうスポーツはできませんか?

整形外科2011/03/07

再発予防のためのアスレチックリハビリなども実施。
手術後のスポーツ復帰は可能です
 膝関節の中心にある前十字靱帯の損傷は、バスケットやバレーなどのジャンプや着地動作、あるいはサッカーなどのフェイントで体と膝が反対方向に動いた際に生じます。
これらの場合、ほとんどが非接触型損傷で、他人と接触して損傷することはまれです。 急性期には膝の腫れ、痛み、曲げ伸ばしができない、歩行困難などの症状が現れますが、時間が経つと腫れや痛みが取れるため、軽い捻挫と勘違いする方がいます。
しかし、放置してスポーツを続けると膝崩れ(膝が抜けるような症状)が生じ、それを繰り返すうちに膝関節の軟骨や半月板まで損傷し、日常生活に大きな支障をきたすことがあるため、自己判断せず早期受診が大切です。
また高齢者では、加齢による変形性膝関節症による痛みと診断される場合もあります。 前十字靱帯損傷は手術が必要な場合が多いです。
まったくスポーツを行わない中高年以降の方は、保存療法で様子を見てもいいですが、趣味程度でもスポーツをされる方や日常生活でも膝崩れが生じる方は手術を考えるべきでしょう。 手術は、太ももの裏側で主に膝を曲げる機能を補助している半腱様筋腱や、薄筋腱を採取して移植する再建術が主流です。膝の前部分に2カ所切開(約8)し、1カ所から内視鏡、もう1カ所から器具を入れて手術を行います。
麻酔専門医による麻酔で、約1時間程度の低侵襲な手術です。半月板に損傷があった場合でも1時間半程度で済む、いわゆる最小侵襲手術(MIS)の先駆けといわれています。
術後の回復も早く、翌日か2日後には少しずつの歩行や膝を動かす練習を行います。
膝を保護する装具をつけた状態で120度まで膝が曲げられ、日常生活が送れるようになれば退院となり、当院では10日間ほどの入院で済みます。
ただし完全なスポーツ復帰を目指すためには、まず日常生活を十分に行えるためのリハビリを約12週間行います。
その後、スポーツ復帰のための訓練となるアスレチックリハビリを行います。前十字靱帯損傷ではケガをしやすい体質や体型といった素因があると言われています。
したがって、このリハビリプログラムには通常の筋力訓練のほかに再損傷や、反対の膝のケガを予防するためのプログラムも含まれています。
当院では3次元動作解析装置なども活用しながら治療を行っており、最短で術後約6カ月で競技復帰が可能となっています。


Text by 函館整形外科クリニック( 2011年3月 「ホームドクター」掲載)

変化し続ける『歯並び、かみ合わせ』

矯正歯科2014/01/27

 不正咬合(悪い歯並び、かみ合わせ)は、治療する必要があるのでしょうか? 放っておいてはいけないものなのでしょうか?

 不正咬合は、次のような問題を引き起こす可能性があるといわれています。
①虫歯や歯周病②口臭③顎関節症(あごの病気)④歯ぐき・粘膜・舌を傷つける⑤発音不明瞭⑥肩こり、腰痛、頭痛⑦コンプレックス、など…。

 一方、歯並び、かみ合わせは悪いが虫歯もないし、今のところ不便は感じていない、という方もおられると思います。
しかし、油断は禁物です。
歯並びも人間の体の一部、一生を通じて変化しています。
お子さんの時期は成長、そして、大人になると老化という変化が生じます。不正咬合は不安定で、年齢を重ねていくうちにさらに崩れていく傾向にあり、悪くなっても良くなることはありません。
中高年以降は歯周病にもかかりやすくなり、不正咬合が悪化し、それが歯周病を悪化させるという悪循環に陥り、体調不良や全身の病気の引き金となったりもします。
また、不正咬合がひどいとしっかりとした歯科治療が受けられないことも多く、歯の寿命を短くしてしまう可能性が増すので注意が必要です。

 若い頃はあまり気にならない不正咬合でも、年齢とともに悪化し、虫歯や歯周病など、お口の中の病気だけではなく、全身の病気のキッカケとなりうることも知っておく必要があります。
「生活の質」を向上させ、健康で快適な人生を送るためには、正常で整った『歯並び』、バランスの取れた『かみ合わせ』であるということは非常に重要なことです。

 健康には気を付けているといわれる方でも、正しい知識で歯やお口の中の健康増進に取り組んでいる方はまだ少ないと思います。
今現在、歯並びやかみ合わせがあまり気にならない方でも、お口の中に関心を払い、できれば歯科医院へ定期的に通院し、虫歯・歯周病予防に努め、歯並び、かみ合わせの維持に努めることが望ましいといえます。
また、歯並び、かみ合わせに不安や疑問をいだいている方は、一度、矯正歯科医にご相談されることをお勧めします。


Text by ふるた矯正歯科 古田 樹己( 2014年1月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

おたふくワクチンを受けましょう

小児科2018/06/25

 今年4月から始まったNHKの「連続テレビ小説 半分、青い。」の主人公 楡野鈴愛(にれのすずめ)は、おたふくかぜにかかったかはっきりしないまま、片方の耳が聞こえなくなり、病院でおたふくかぜによる難聴と診断されます。

 その後の主人公は、難聴であることをむしろ楽しんでいるような印象ですが、皆さんのお子さんがおたふくかぜで難聴になったらどうでしょう。予防できる手段があったのにと言われるかもしれません。

 おたふくかぜに伴う合併症をお母さま方に聞くと多くの方は男性の不妊と言われます。確かに、成人近くなっておたふくかぜにかかればそういう合併症もあるでしょう。しかし、本当に恐ろしいのは難聴になることです。鈴愛のように、おたふく風邪の症状がないままおたふくにかかっていたというのはおたふくかぜ全体の20%程度あると言われています。

 難聴になる頻度はおたふくかぜにかかった人の約1000人に1人と教科書的には書かれています。しかし、この十数年の間に出た論文を見てみますと、200ないし300人に1人という極めて高い頻度で合併するとの報告が多くみられます。この難聴は治ることはなく、ごくまれには両方が難聴になる場合があります。言葉を覚える前に両方の難聴になれば、子どもにとって大きな痛手になることは明らかです。

 難聴を発症するのはほとんどがおたふくかぜワクチンを打っていないお子さんです。残念ながら、現在でもおたふく難聴の治療法はありません。唯一防ぐのは、おたふくかぜワクチンを打つことしかありません。おたふくかぜワクチンの主な有害事象は無菌性髄膜炎です。ワクチンを打った後に熱が上がり、頭痛やおう吐がおこるというものです。一般的には後遺症はありません。

 おたふくかぜによっても同じような無菌性髄膜炎が起きますが、頻度は高く、ワクチンによるものよりは重症です。

 ワクチン接種は1歳の時と年長児、2回の接種が推奨されています。接種料金は各医療機関にお問い合わせください。


Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝( 2018年6月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

乳がん

2013/04/08

 乳がんは厚労省の調べによると1994年から女性のかかる癌の第1位になり、20年近くその順位は変わりません。
1年間で6万人ほどが乳がんになり、1 万3千人ほどが乳がんで亡くなっています。
乳がんの予後は他の癌に比べれば一般的に良好といわれています。
早期発見、早期治療をすれば決して怖い病気ではないのです。

 日本乳癌学会では月に1度の自己検診と、自己検診で異常がなくても40歳以上の方は1~2年に1回の定期的な乳がん検診を受診することも推奨しています。

 乳がんは20歳過ぎから認められ、30歳代ではさらに増え、40歳代から50歳代がピークです。若い女性にとっても、乳がんは決して他人事ではありません。

 乳がん検診を受けたことのない方はぜひ1度、受けたことのある方は、受けたことのない方を誘って乳がん検診を受けることをお勧めします。

 平日に忙しい方のために日曜日に乳がん検診を行う病院もあります。


Text by 国立函館病院 小室 一輝 医師( 2013年4月8日 「みなみ風」掲載)

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