歯科疾患の基礎知識
虫歯(う蝕)
虫歯の原因は、歯の表面に付着したプラーク(細菌塊)、この細菌から出される 代謝産物(酸)です。単に「甘いものを摂るからできる」という認識では困ります。
甘いものイコール砂糖です。
砂糖摂取量についてみると日本は欧米諸国と比較してかなり少ない。
それとは逆に虫歯になる率は、日本がはるかに高い。それはなぜ?
歯槽膿漏(歯周炎)
歯学用語では、辺縁性歯周炎といいます。コマーシャルなどで歯周炎という言葉もかなり使われ、理解されているように思います。
歯周炎は中高年の病気とされていました。しかし、最近では子供にも見うけられるようになってきました。それはなぜ?
歯並びが悪い(歯列不正)
歯列不正は、審美的な問題だけでなく、歯の疾患(上述)の原因や顎の成長にも関わっています。さらに外観の悪さから心理的障害が引き起こされるケースもあります。
歯科疾患の要因と対策
虫歯が日本でなぜ多いのでしょう?
また、歯周炎が子供に見られるようになったのはなぜでしょう。
それは現代人の生活様式にあります。
現代人は、日常生活において時間や労力を惜しみ利便性を求めるようになっています。「食」でみると、ファーストフードにより偏食、栄養過多および不規則な時間での摂取などが生じているように思います。
その弊害として、幼少期から成人病の発症、歯科では虫歯、歯周炎、歯列不正や顎の発育への悪影響があげられます。
歯周炎は「静かなる歯の病」といわれるように自覚症状がなく、歯科医院に行こうと思う頃には既に手遅れとなる例が多くみられます。
歯には自然治癒力がありません。
そのため、「何かあるから診てもらう」ではなく、「何もないけど診てもらう」ように早期発見、予防・処置が大切です。
是非一度かかりつけの歯科医院に受診されることをお勧め致します。