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高血圧気味と医師から指摘されました。どのようなことに気をつけるべきでしょうか?

内科2011/03/07

まずは生活習慣の見直し・改善が重要です
リラックスした家庭での血圧測定も大切です
 高血圧はほとんどの方が症状がないので、サイレントキラー(静かなる殺人者)ともいわれています。
血圧が高いのをそのままにしていると、脳卒中、心筋梗塞、心疾患、慢性腎臓病などの罹患率及び死亡率が高くなります。
このような合併症を起こしてから加療を開始しても後遺症が残ったりしたままの生活を余儀なくされたり、脳卒中などであれば寝たきり状態、半身麻痺などになり、非常に生活の質が低下する場合があります。 血圧高値は、最近話題となっているメタボリックシンドロームの要素のひとつでもあります。
高血圧はわが国では約4000万人いるといわれています。ある調査によると、30歳以上の日本人男性の47%、女性43%が血圧高値または降圧薬内服中といわれています。
つまり中年者以後の約半数が高血圧といわれることになり、珍しい病気ではないのです。
高血圧は本態性高血圧と原因が明らかである二次性高血圧に分けられます。
本態性高血圧とは原因が明らかである二次性高血圧を除外した原因不明の高血圧で約90%が本態性高血圧といわれています。
原因がハッキリしている二次性高血圧については原因加療が主体となりますが、原因不明の本態性高血圧は血圧管理が必要となってきます。
高血圧症はそのほとんどの人がほぼ無症状であり、健康診断や他の病気で病院を受診した際の血圧測定で発見されることが多いようです。 現在の高血圧の基準は2009年のガイドラインによると、下記の表のようになっています。
高血圧と診断されれば、すぐに薬の加療をしなければならないということではありません。
まず大事なのは生活習慣の改善です。減塩(6g/日未満・現在の日本人は約11g程度摂取しているといわれています)、適度な運動、節酒、禁煙です。
これらの生活習慣を改善しても血圧高値が持続するようであれば、薬による加療が必要と考えられます。
現在血圧に対する内服薬はさまざまな種類があります。血圧の薬も徐々に新しくなり、現在は1日1回の内服薬でよい薬、合剤といって異なる種類の薬を一粒にした薬も増えてきており、以前に比べ内服の継続もしやすくなってきています。
健康診断で血圧が高いといわれたことのある方は、ぜひ家庭での血圧を測定してみてください。
健康診断などでは緊張などで血圧が高くなっているだけの方も多いのです。
家庭での血圧が高ければ、減塩、適度な運動などの生活習慣の改善をしてみてください。
それでも血圧高値が持続するようであれば、合併症が起こり、あとで後悔する前に医療機関への受診をお勧めします。


Text by 斉藤内科消化器科医院( 2011年3月 「ホームドクター」掲載)

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