ヒアルロン酸とは? (2)
整形外科2011/01/11
膝(ひざ)などの関節や皮膚では、加齢や病気により、ヒアルロン酸の濃度が減少します。また大人の皮膚では赤ちゃんの20分の1といわれております。関節液の粘度も低下しますので、ヒアルロン酸の体内での働きはより重要となってきます。 20年前からヒアルロン酸は医療用医薬品として使用されています。関節内に直接注入することで、加齢などにより減少したヒアルロン酸を補い、さらにヒアルロン酸の産生を高めることにより、関節の動きを良くし、関節の痛みを抑えます。通常1週間に1回、連続5回注射します。なお、症状によってはさらに注射を継続することもあります。 注射1回あたりの窓口負担は、約200円です(保険1割負担の場合)。1ケ月800円程度となります。注射時の痛みは、普通の注射と同じくらいの痛みです。 加齢による膝の痛み(変形性膝関節症)にはヒアルロン酸の関節注射、下肢筋力訓練が効果的といわれております。 膝の痛みにお悩みの方は整形外科にご相談ください。
Text by
大村病院 大村 健久(
2011年1月11日 「みなみ風」掲載)