矯正歯科とサル
矯正歯科2010/09/21
サルは人間に似ており、サルのような人間は、外見面や心理面から考えて見ると少なくないかも知れません。
人間とオラウータン、ゴリラ、ニホンザルの歯の数は同じです。
単雄群である、つまり一夫多妻制のゴリラはオスの犬歯が異常に大きい形をしておりますが、数は同じです。
ニホンザルは、大きさや形のオスメスの差がわずかで、人間に近いのかもしれません。 外見についてみれば、サルは目より唇が前にあり、脳の発達している人間は口元が下がっています。
欧米系の顔は下あごが大きく口の位置が後ろにあり、日本人やモンゴル系の顔では下あごが小さく口元が出ているように見えます。
欧米人は、どちらかといえば口元が出ている顔を嫌い、下あごが出ている反対咬合(こうごう)はあまり気にしません。逆に日本人は、反対咬合を嫌います。 日本における美しさの感覚は変化しており、現在の矯正歯科治療の多くは前歯を後ろの方に下げ口元を引っ込めることが目標の一つになってきております。
Text by
みはら歯科矯正クリニック 村井 茂(
2010年9月21日 「みなみ風」掲載)