うつ病のはなし
心療内科2008/08/13
うつ病は誰でもが罹(かか)るとてもありふれた病気です。ところが、自分がうつ病であることにさえ気づかず、何年にもわたり暗闇の中でもがき苦しんでいる人が少なくありません。それどころか、その八方ふさがりの状況で死を選んでしまう人さえいるのです。
うつ病は「心の感冒」などと言われていますが、実際には「心の症状」を自覚することは少なく、たいていは「体のだるさ、疲れやすさ、食欲不振、体重減少、頭の重さ」等々の「体の症状」が一番目立つ症状なのです。様々な検査では異常がないにもかかわらず、このような症状が執拗に続き、日々の生活にも支障が出てくるようであれば「うつ病」を疑い、すぐに専門医療機関にご相談ください。「うつ病」であれば、適切な治療により、それまでの苦しみから嘘(うそ)のように抜け出すことができるはずです。
Text by
函館渡辺病院 三上 昭廣(
「」掲載)