食中毒の季節
その他2010/07/20
食中毒の季節です。
7〜9月は、1年のうちでも細菌性の食中毒発生件数がピークとなります。
食品についた病原性の細菌は増殖しても、食品の色、味、においなどには変化がないので、知らずに食べると腹痛、嘔吐(おうと)、下痢、発熱、血便などの症状を起こします。
食中毒は細菌の他に化学物質や自然毒、ウイルスなども原因となりますが細菌によるものが多いので『食中毒=細菌』のイメージになっていると思います。 予防には、手洗いの励行、調理でしっかり火を通す、調理器具の消毒などが大切です。 WHO(世界保健機関)食品安全部で呼びかけている『手を洗わなければならないとき』を以下にご紹介しますので面倒くさがらずに行うことで食中毒の発生を減らしましょう。
- 食品を取り扱う前、調理中も頻繁に
- 食事前
- トイレに行った後
- 生肉に触った後
- 赤ちゃんのおむつを換えた後
- 鼻をかんだ後
- 喫煙した後
- ゴミを処理した後
- 化学薬品を使用した後(洗浄目的のものも含む)
- ペットと遊んだ後
Text by
函館渡辺病院 上田 修平(
2010年7月20日 「みなみ風」掲載)