血圧管理が基本
脳神経外科2008/08/13
病院を受診した時、ほとんど必ず血圧測定を受けると思いますが、この血圧の重要性がまだ十分に理解していただけていないようです。
血圧が高くても自覚症状がないせいでしょうか、薬を自己判断で中止する方をよく見かけます。
血管がつまらないように「血液をサラサラにする」薬を飲んでも、血圧が高いままでは、逆に脳出血の危険が高まります。糖尿病で血糖に気を配っていても、高血圧があれば糖尿病による眼や腎臓の合併症の危険は低下しません。
また、血圧の薬は「一度飲んだら、止められない」という誤解をしている方も多いようです。
塩分摂取量を減らし、日常生活に運動を取り入れるなど生活習慣を改善することで、血圧が下がれば薬は止められます。
脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞など生活習慣病の予防に、高血圧の治療は非常に大事なのです。
Text by
函館西部脳神経クリニック 小保内 主税(
「」掲載)