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毎日足を見ていますか?

内科2010/06/28

閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患ともいわれています)をご存知でしょうか?足の動脈が動脈硬化のため進行性に狭くなったり詰まることにより血液の流れが悪くなることで、様々な症状を引き起こす病気といわれています。典型的な症状としては―

  1. 足が冷たい
  2. 足がしびれる、感覚が鈍くなる
  3. 一定の距離を歩くとふくらはぎが痛くなり、休むとまた歩ける
  4. つま先の色が悪い
  5. 足のちょっとした傷がなかなか治らない、などです。

閉塞性動脈硬化症は動脈硬化がより早く進む糖尿病や腎臓病、高血圧など、さらに喫煙習慣のある方に起こりやすいことが分かっています。
これらの基礎疾患を持っている方で、足先を見て、変だなと思われたら、次回の受診時に臆せず足を出して主治医に相談してみてください。また、足の動脈の変化は全身の血管の動脈硬化をよく反映している面もあり、注意が必要です。
はじめに足の病気が見つかり、ひきつづき心筋梗塞や狭心症、脳梗塞など他の病気が見つかることも少なくありません。
そうなれば素早い対応ができ、病気の悪化を未然に防ぐこともできるはずです。閉塞性動脈硬化症は進行すると、水虫やちょっとした小さな傷をきっかけとして、潰瘍や壊死(えし)といった重篤な状態になり、不幸なことに足を切らなければいけなくなることもあると言われています。
あなたの大切な足を守るために、まず出来ることといえば、毎日足の状態を観察することだと思います。
毎日観察していると、ちょっとした色の変化や傷の有無が分かるようになってきます。
さらに右足と左足を比べることも病気の発見にはとても大事なことと覚えておいてください。最近は足を専門にみるフットケア外来を設置している医療機関もありますので、お近くの医療機関にお気軽にご相談ください。


Text by 北美原クリニック 秋濱 寿賀子( 2010年6月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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