認知症にもいろいろあります
脳神経外科2008/08/13
認知症(にんちしょう)というと、アルツハイマー病を思い浮かべる方が多いと思いますが、これに負けず劣らず多いのが、脳血管性の認知症(血管性痴呆)です。
アルツハイマー型認知症に、いわゆる生活習慣病の一面があることは知られていますが、血管性痴呆はまさしく生活習慣病ですから、逆に生活習慣の改善がその予防にとても有効です。
さらにその名の通り「血管の病気」ですから、脳だけでなく全身の病気の一部なのです。そのため、単に認知症状をきたすだけではなく、心臓病など生命に対する危険が迫っていることも示しています。
血管性痴呆の有無はMRIなどの画像検査でふるいに掛けられますが、検査で血管性痴呆の疑いが持たれたとき、認知症状ばかりを気にするのではなく、生活習慣全体を振り返ってみましょう。
Text by
函館西部脳神経クリニック 小保内 主税(
「」掲載)