シェーグレン症候群について
リウマチ科2010/06/07
口の中がねばねばしたり、目がごろごろする感じはありませんか? こんな症状があったら、あなたはシェーグレン症候群かもしれません。
この病気は中年女性に多く発症し慢性に経過する自己免疫疾患で、主に涙線と唾液(だえき)腺が傷害されます。
涙や唾液が少なくなるため目や口が乾きます。患者数は全国で30万人以上といわれています。 乾燥症状のほか、関節痛やレイノー現象(指が白くなったり紫色になる)もよく見られ、皮膚、甲状腺、肺、肝臓、腎臓などに異常をきたすこともあります。
診断には血液検査、眼科的検査、耳鼻咽喉(いんこう)科[または口腔(こうくう)外科]的検査が必要です。 原因不明で完治は難しい病気ですが、症状を和らげる治療法はあります。
関節リウマチなどの膠原(こうげん)病を合併している場合もありますので、心当たりのある方はリウマチ内科を受診してみてください。
Text by
おぐらクリニック 小椋 庸隆(
2010年6月7日 「みなみ風」掲載)