仮面高血圧・白衣高血圧って知っていますか?
春の健診で高血圧が見つかり、治療している方も多いのではないでしょうか?
いつも病院で血圧測定し、血圧良好ですといわれて安心していませんか? 実は病院での血圧は正常血圧なのですが、自宅で高血圧となる患者さんがいます。
これを仮面高血圧と呼びます(医師の目から隠されているという意味です)。
ヘビースモーカー・ストレスを感じやすい人・仕事や家事でハードワークをしている方に多く、高血圧患者の20%程度いるのではないかとも言われています。
皮肉なことに病院では正常血圧にもかかわらず、仮面高血圧患者は、通常の2〜3倍程度心筋梗塞等の心血管系の合併症が起こると言われています。
逆に、病院では血圧が高いのに自宅で測ると正常の患者さんもいます。
これが白衣高血圧です。
白衣高血圧は病院で高くなるだけで自宅では正常ですので仮面高血圧の様な心配はありません。
いずれの場合も、自宅で血圧測定をして初めてわかるのです。
まずは自宅で血圧を測定しましょう! 測定器は、腕巻きタイプの血圧計でオシロメトリック法という測定方法がお勧めです。
測定するタイミングは、朝は起床後・排尿を済ませてから、夜は寝る前です。自宅での血圧は、高齢者は135/85未満、若年・中年者は125/80未満、糖尿病・心筋梗塞後・腎機能障害のある方は125/75未満が目標になります(あくまで目標値です。ゆっくりこれに近づけば良いのです)。
しかしながら血圧測定には変動がつきものです。
前の晩に眠れなかったり、ストレスを感じただけでもすぐに高くなります。
なかには血圧計を見ただけで高くなってしまう方もいます。
また、普通の方でも24時間血圧を測定すると入浴直前やストレス時には200近くに血圧が上昇することもあります。
高い数字が出ても一喜一憂せず心配があればかかりつけの医師にご相談ください。 まずは、自分の血圧を測定することからはじめてみませんか?