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夏バテしていませんか?

内科2010/04/26

皆さん今年の夏はいかがお過ごしでしたか?
この原稿を書いている時点(8月現在)では夏真っ盛りの暑さで、北海道に住んでいても年々、地球温暖化をひしひしと肌身で感じる今日この頃です。
暑い夏が過ぎて9月に入ると、どっと疲れが出てきて、何となく体がだるい、食欲がない、めまい・ふらつきがある…などの症状が出てくる場合があります。
これが、いわゆる「夏バテ」と呼ばれるものですが、高齢者や糖尿病などの基礎疾患のある方では、放っておくと重篤な病に発展する場合もあります。
たかが夏バテ、されど夏バテ…今から、しっかりと予防法を考えておきましょうね。私たちの身体は、安静にしていても1日に約2,600mlもの水分が失われ、その分飲料水や食事で水分を補給しています。
暑い夏、身体は体内にこもった熱を逃がし体温を調節するため、たくさんの汗をかきます。
たくさん汗をかいた身体には、いつも以上に水分を補給する必要がありますが、ここで、冷たい飲み物や甘い飲み物を多くとると、逆に夏バテの原因になってしまうので要注意!ですよ。
冷たい飲み物の取り過ぎは、暑さで弱った胃腸に負担をかけ食欲不振に陥ってしまいがちですし、甘いジュースは糖分によって疲労回復には効果がありますが、取り過ぎると空腹を感じなくなり、食事による必要な栄養を摂取しなくなってしまいがちだからです。
冷たい飲み物、甘いジュースは適度に摂取するよう心がけましょう。夏バテをしない身体作りのためには、水分補給の量やタイミングも大切です。
人間の身体は、安静にしていても1日に2,600mlもの水分が失われます。
ですから、喉が渇いたと感じるのは、すでに「身体に水分が不足していますよ」というサインが脳から出ているのです。喉が渇いたと感じたら、我慢せず、すぐに十分な水分を補給しましょう。
1日およそ1.8〜2.0リットルを目標にして、とくに、起床時・就寝前・入浴後は水分が不足しているので、水分補給するよう心がけましょう。
また、冷房の効いた涼しい部屋で長時間過ごす人は、身体を冷やしすぎないように上着やひざ掛けなどで体温調節し、温かいお茶などで水分補給すると良いでしょう。
また、暑い日に激しい運動や重労働をすると、体温はさらに上昇し、1〜2時間で3〜5リットルもの汗が出ることがあります。
大量の水分を失った身体には素早く水分補給を行わないと、体温上昇に発汗が追いつかず体温がどんどん上昇し、頭痛やめまい、さらには意識を失って死に至ることさえあります(熱中症)。これを防ぐためには、こまめな水分補給をする他ありませんが、大量に水だけ飲むと血液中の塩分が薄れてしまい、疲れを感じやすくなってしまいます。
水分補給の際には、汗に含まれる塩分も一緒にとるようにしましょう。
最も手軽な方法はスポーツ飲料水です。
スポーツ飲料水は炭水化物(糖質)や体液に近い塩分も含んでいるため、疲労した身体を回復させ、素早く水分を体内に補給してくれます。
以上のポイントをふまえて、水分補給をこころがけ、夏バテをしっかり防いでいきましょう!


Text by 佐藤内科小児科 内科認定医 中里 諭美(  「青いぽすと」掲載)

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