10秒間目を開けていられますか
二・三回まばたきをした後、十秒間じっと目を開けたままにしてみましょう。もし、途中でつらくなってまばたきをしてしまった方は、< ドライアイ=乾き目>かもしれません。
今度は次の12項目のチェックシートに当てはまるものをチェックしてみてください。
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目が疲れやすい |
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ものがかすんで見える |
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目がゴロゴロする |
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なんとなく目に不快感がある |
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目が乾いた感じがする |
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光をまぶしく感じやすい |
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目が痛い |
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目やにが出る |
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理由もなく涙が出る |
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目がかゆい |
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目が重たい感じがする |
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目が赤くなりやすい |
五つ以上チェックが付いた方は、ドライアイの可能性が高くなります。
涙は通常まぶたの中にある涙腺と言うところで作られ、一日に出る涙の量は二~三ミリリットルとスプーン一杯程度です。ドライアイにはこの涙の出る量が減るタイプ< 1>と、涙はきちんと出ているのに質が悪くて蒸発しやすいタイプ< 2>があります。
涙の量を計るには、まぶたの縁に検査用の濾紙や糸をつけて吸収される量を計る< シルマーテスト>をしますが、日常分泌される涙の量を量る方法と鼻の粘膜を刺激してどれくらいいっぱい分泌されるかを計る方法もあります。タイプ< 1>の方には涙だけではなく唾液も出ない< ドライマウス>を合併している場合もあり< シェーグレン症候群>と言います。
涙の蒸発しやすさを検査するには、検査薬をつけてから目を開けてもらい、涙が蒸発し出すまでの秒数を数える< BUT>検査をして、十秒間以内に蒸発しだすかどうかをチェックします。
治療としては、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸という様な保湿成分の高い成分の点眼薬、涙が鼻に捨てられるのを防ぐため鼻涙管(びるいかん)の入り口の< 涙点(るいてん)>に栓をする方法、涙が蒸発するのを防ぐためにフチと加湿器の付いた眼鏡< モイスチャーチェンバー>をかける方法等がありますが、タイプ< 2>の方は涙が蒸発しだす前にこまめにまばたきをする癖をつけるというのも一つの方法です。