粉瘤
顔面、頚部、肩、背中などに日常よくできるできものとして粉瘤という皮膚の病気があります。
触ると少し弾力性のある皮膚の下のしこりで、大きさは直径0.5~5cm様々です。
強く押すとかゆ状の臭い内容物が出てきます。
顔面の場合、気になるしこりで触っていると炎症が起き化膿して発赤、熱感、痛みを生じます。 原因は毛穴がふさがって皮脂腺が袋状に膨らみ皮脂や角質などが詰まったためですが、それが臭いにおいを放ちます。 治療は抗菌剤、消炎鎮痛剤では完治出来ませんので、しこりが炎症を起こす前に外科的に皮膚の下のしこりを袋ごときれいに取り除きます。傷跡も目立ちません。 炎症が起こって赤くはれ上がっていう時には、まず、腫れあがったブヨブヨした中心部をメスで切って排膿させ、痛みを治め、抗菌剤、消炎鎮痛剤を内服していただき、炎症が落ち着き小さく限局したしこりの部分を切り取ります。
炎症が起こってからの治療は時間がかかり傷跡も目立つことが多く、また、治療を中途半端で中止すると、再発したときにより大きなしこりが出現することがありますので、専門医の指示に従ってください。
特に顔面などでは炎症がないしこりの状態で治療を受けましょう。 治療期間は炎症のない粉瘤を摘出する場合は1週間程度ですが、炎症が起こってからでは2週間以上かかります。
治療は健康保険にて行います。詳細は形成外科の専門医にご相談下さい。