頚部の多発する小腫瘍:アクロコルドン
形成外科2010/04/12
皮膚の老化として頚部(首)や脇などに30歳ごろから細かい米粒状の小さい皮膚腫瘍が生じ、加齢とともに増加して、ときには褐色から黒色のいぼ状になることもあるアクロコルドンという皮膚腫瘍があります。 一般には自覚症状はありませんが、時々掻痒感(かゆみ)があることで気づくことがあります。
多くは小さい老人性疣贅の始まりとも言われ、良性の小さな皮膚腫瘍ですのでそのままになり首全体に増加して、悩んでおられる方や肌の老化現象だと思いあきらめている方もいらっしゃります。 治療方法はレーザー治療や冷凍凝固治療で保険診療によって行います。
具体的にはひとつひとつをCO2レーザーか液体窒素にて除去します。
痛みについて心配される方もいらっしゃりますが、除痛の方法もいろいろありますので医師と相談の上、お選びください。
施術後の経過は数日間の発赤と7~10日程度のかさぶたが生じます。
その後の炎症性色素沈着予防と紫外線予防のためのスキンケア行うことで、頚部の皮膚の色調や質感が改善します。 治療後の日常生活治は治療部位が小さい場合、外観上問題はありませんが、頚部全周にある場合、頚部をカバーする必要が生じますので、治療日程を医師と相談の上きめてください。
Text by
五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二(
「ウンライフ9」掲載)