妊娠中のマイナートラブル
産科婦人科2010/04/02
妊婦さんの身体は、妊娠週数が進むにつれて変化していきます。
- ホルモンの変化
- 体重の増加
- 脊柱の湾曲の増強
- 骨盤への重心の移動
- 間接のゆるみ
- 循環血液量
- 心拍出量
- 肺換気率の増加
- 子宮の増大によう圧迫
が原因です。そのため妊娠の時期により、いろいろな不快な症状がでてきます。
初期から16週くらいまでは、
- むねやけ
- 吐き気
- 嘔吐
- 便秘
- 頭痛
- 頭重感
- 立ちくらみ
- めまい
- ねむけ
- おしっこが近くなる
- 出血
- 腹部の痛み
- 不快感
などがあらわれます。
16週から28週までは、比較的に落ち着いている時期ですが、
- 便秘
- 頭痛
- 腰痛
- 腹部の不快感
- 全身の掻痒感
- 毛深くなる
- 頭髪の脱毛
- 手足のしびれ
- 下肢のけいれん
- 鼻血
- 歯ぎん出血
などがあります。
29週以降には、
- むねやけ
- 便秘
- 痔
- 頭痛
- 背部痛
- 腹部のはり
- 痛み
- 静脈瘤
- 下肢の軽いむくみ
- 膀胱の刺激症状
- 息切れ
- 動悸
- 手足のしびれ
- 下肢のけいれん
- 立ちくらみ
- めまい
- 仰臥位低血圧症候群「上向きで寝ていると子宮の圧迫で血圧が下がることによりおきる症状」
- 不眠
- おりものの増加
等です。
妊娠中に、以上述べてきた色々な症状が出てきますが、勿論これらが妊婦さんすべてに出るわけではなく、出る人、出ない人、これは有ったが、あれはなかったとさまざまです。
但しすべて妊娠のせいと思っていると、他の病気が隠れていることもありますので必ず、医師・助産師・看護婦に話すことが大事です。
Text by
松浦 敏章(
2004年1月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)