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子宮癌検診を受けよう

産科婦人科2010/03/19

 最近子宮癌検診の受診率が下がってきています。
それと共に子宮癌も増えてきています。
2年前から、癌検診への市の補助の制度が変わりました。
30歳以上の函館市民は、毎年受けられたのが、20歳からになり、2年に一度に変わりました。
北斗市も同じです。

 子宮癌には子宮頸膣部癌と子宮体部癌「内膜癌」があります。

 子宮頸膣部癌は予防可能な癌です。
それは癌になる前の状態がわかっているという事です。
癌検診を定期的に受けることでその段階で見つけて治療することができ、癌の発症を防ぐ事が出来るからです。

 またパピローマウイルスが子宮癌の発生に深く関わっていることが分かってきました。
このウイルスは最も頻度の高い性感染症で、20代女性の40-60%が感染しているといわれています。
性感染を起こすパピローマウイルスには40程度のタイプがあり、尖圭コンジローマの原因となるローリスクタイプと、子宮頸癌に関連するハイリスクタイプがあります。

 ただしこのウイルスによる性感染は、ほとんどが自然に消失し、ごく一部のハイリスクタイプが感染を持続し癌の発症に関連します。
2006年にアメリカでこのハイリスクタイプに対するワクチンが開発認可され、これにより子宮癌を予防する事が出来るのではと期待されています。

 子宮体部癌は毎月定期的に月経がきている方は、殆どならない癌で月経が極端に不規則な方、閉経前後の方になる癌で、閉経前後に不正性器出血のある方の3割がこの癌であると言われています。
この時期に出血したらその都度検診を受ける事が大事です。


Text by 松浦 敏章( 2008年3月 「タウン情報誌JAM「教えて、先生!!」」掲載)

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