男性の性(14)
僕には3人の子供がいますが、3人とも飛行機で片道20時間以上かかる海外旅行の約10ヵ月後に生まれました。
旅行中または帰国後すぐに受精したと考えられます。
『当直明けの子ども』という言葉は、新婚の(または結婚予定の)医者が当直して徹夜で働いて翌日も仕事に追われ、夜へとへとになって帰宅すると身体精神ともに疲れきっているのに、なぜか陰茎はカチンカチンになって新妻(またはフィアンセ)とコトに及ぶため、予定外の子供が出来てしまう、と医局の先輩から聞きました。
餓死者が何万人も出る国や戦争・内乱中の国で人口が爆発的に増加したり、日本でも食事は芋2切れまたはハコベ・豆かす・脱脂粉乳、世界最貧国といわれた戦後数年間に団塊の世代と呼ばれる日本の有史以来最大の人口増加があったことをみると、どうも人間のオスは飢餓のような種の保存に危機的な状況が来ると性欲が亢進するのでは?と思ってしまいます。
とは言っても一人一人は種の保存を意識して性交している訳ではないので、危機的状況では性欲が亢進する何か直接的な理由がありそうです。
性と食の求道者を多数輩出したフランスでは『眠るために食べ眠るためにセックスする』と言われているそうです。
危機的状況では個体の生命維持にとって必要な睡眠が妨げられます。
確かに腹ペコでは眠れないし空襲警報や地震が頻発する時などはぐっすり眠ることは出来ません。
当直明けで眠いのに神経が高ぶって眠れずアルコールの力を借りて前後不覚になるまで飲んでしまうこともあります。
逆に腹一杯食べると容易に眠くなるし、性交して果てたあとは深い眠りにつきます。
こうしてみると、いつでも満腹になるまで食べることが出来て自然災害や戦争の心配もほとんど無い現代日本社会ではオトコの性欲が低下するのも当たり前?なのかもしれません。(つづく)