男性の性(9)
(男性の性(8)からの続き)
現在、競輪は男子のみで女子のレースはないが、スピードスケートの夏期トレーニングとして始めた自転車でオリンピックにまで出場した女子選手も居る事だし、是非、競輪に女子部を創設して欲しいと思う。
競馬や競艇では既に女性の参加が認められているし、また8月号のこのコーナーで述べたとおり何といっても身体上・健康上も自転車は男子よりも女子に適しているので、競輪では女子のみのレースにするか、男子選手とのレースの時はハンデをつければギャンブルとしても成り立つと思う。
競輪人気低迷はいろいろ原因があると思うが、まず競輪場に行って思うことは、華やかさ・明るさに乏しい、女性客が少ない、ということである。
女子競輪の創設はこの点を改善するのに最も効果的で人気上昇間違いなしだと思う。
中野浩一氏は引退後しばらくして禿頭であることをカミングアウトしてカツラのCMに出ていたが、老壮年になったら、排尿状態なども全国のファンにぜひ告白して貰いたいと思う。ファンとしても泌尿器科医としても、とても興味がある。
と同時に、女子競輪の創設と老壮男性はママチャリに乗るようアピールして貰えれば、競輪人気の再興と老壮男性の排尿状態改善に寄与したことで、長く人々の記憶に残るのではないか、さらに、女子の自転車競技が盛んになれば女性の頻尿・尿失禁の防止にも役立つかも知れず、前人未到の10年連続世界一という偉業と合わせれば国民栄誉賞にも値するのではないか、と思う(自転車競技は海外、特に欧州ではサッカーに匹敵するメジャースポーツで、中野浩一氏は欧州では『ムッシュー』という敬称付きで呼ばれる数少ない日本人だそうである)。
競輪場近くの啄木小公園ではあごに手を当て胡坐で考え込んでいる啄木像があるが、サドルの硬い自転車とともに、老壮男性にとってよくないのは、まさしく啄木がとっているポーズ、長時間の座位、特に胡坐がよくないとされている。前立腺や尿道の循環障害が起こると推定されているが、長時間胡坐で麻雀したり飲酒したりは排尿状態に悪影響があることは体験的にも実感している人も多いのではないか、と思う。