男性の性(5) W杯サッカーと日本人男子の精子
この原稿を書いている6月21日現在は、サッカーW杯真っ盛り、日本は初戦オーストラリアによもやの逆転負け、必勝を期した2戦目のクロアチアとは引き分け、3戦目のブラジル戦を2日後に控え、決勝トーナメント出場のためには絶体絶命の窮地に立たされているところです。
僕はサッカーのことはよく分かりませんが、日本の試合を見ていると他国の選手、特に欧米人(オーストラリア人も含む)と比べて、日本選手はおとなしく時には弱々しくさえ見えます。
欧米の選手の、獰猛ともいえるような荒々しさや闘争心が、日本選手には少ないように見えます。
これは同じアジア人種の韓国選手と比べてもそう見えます。
サッカーにかぎらずラグビー・バスケットボール・ハンドボール・アイスホッケーなど相手選手と身体を接触させて競い合う団体競技ではどうも日本は分が悪い。
野球・テニス・バレーボールのような相手選手とぶつかり合うことが少ないスポーツの方が向いているのでは?と思ってしまいます。
フランス・スコットランド・デンマーク・フィンランドの各都市と横浜・川崎地区の、性的パートナーが妊娠している健常成人男子の精液検査を比較した報告では、日本人男子の精液量はヨーロッパの4か国と比べて最も少なく、逆に精子濃度は最も高く、精子運動率は5か国中最低だったそうです。
例えて言えば、日本人男子の精子は、狭い場所に密集してあまり動き回らず他の精子と競争しないようにのんびり仲良く暮らしていることになります。
まさに『和をもって尊しとなす』。
少年時代・幼年時代どころか精子時代まで遡ってみてもこれほど平和的な日本人が、何千年にもわたって戦争をし続けてきた狩猟肉食民族に対抗していくには相当の覚悟が必要なのでは?(つづく)