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コラムを読む

目に良い食べ物

眼科2015/10/19

 最近、私の食生活が乱れているため、目に良い食べ物について調べてみました。
ルテインは水晶体や網膜の中央である黄斑部に存在し、水晶体や網膜のダメージを軽減する効果が期待される物質です。
ホウレンソウやケール、ブロッコリーなどに多く含まれます。

 ビタミンEは老化を防ぎ、また、血流を良くする効果が期待されます。
これにより、疲労緩和にも役立つ可能性があります。
ビタミンEを含む食品は多く、ラッカセイ、アーモンド、モロヘイヤ、ウナギ、スジコ、抹茶などです。

 ビタミンCも目の老化を防ぐ効果が期待されます。
ピーマン、パセリ、レモンなどに多く含まれます。

 食品は偏ることなくバランスよく摂るのが基本です。
これらの食材の効果に過度に期待するのは禁物ですが、食べていないなと気づいたらぜひ一品加えてみて下さい。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2015年10月19日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

眼瞼下垂(がんけんかすい)

眼科2015/08/31

 眼瞼下垂という病気をご存じですか?

 まぶたが垂れ下がって眼が開きにくくなり、視界が狭くなったり物が見えにくくなったりする病気です。
眼瞼下垂の原因は大きく先天性と後天性、偽眼瞼下垂に分けることができます。

 先天性の眼瞼下垂は生まれた直後からみられるもので、乳幼児の視力発達の妨げになる場合があります。

 後天性の眼瞼下垂は、もともとは症状がなかった方のまぶたが下がってきたもので加齢によるものが多くを占めますが、ある日急にまぶたが下がった場合は脳梗塞や脳動脈瘤による動眼神経麻痺などが疑われますのでCTやMRIでの頭蓋内検査や血液検査が必要な場合があります。
後天性の眼瞼下垂の患者さんは視界を確保するために、眉を吊り上げ眼を見開いたり、常に顎を上げながら物を見るようになることで慢性的な額の筋肉の緊張が頭痛や肩凝りなど一見まぶたとは関係のない症状を引き起こしてしまう場合があります。

 偽眼瞼下垂は本当は眼瞼下垂ではないのにまぶたのけいれんやまぶたの皮膚が垂れ下がってくることによって眼瞼下垂のように見えてしまう状態です。

 眼瞼下垂の治療は先天性のものや加齢性のものではまぶたを挙げる手術を行います。
顔面神経麻痺などの神経の病気による眼瞼下垂には、まずは原因となった病気の治療を行い、改善がみられない場合に手術を行う場合があります。
まぶたを挙げる手術にはさまざまな方法があり、患者さんの原因に応じて専門的な判断に基づいた手術が必要です。
眼瞼下垂の簡単な特徴を載せておきますので、同じような症状でお悩みの方は眼科を受診してみてはどうでしょうか?

①左右の眼の大きさが違う
②以前より眼が小さくなった
③一重まぶたが二重になった。二重まぶたの幅が広がった
④額にしわを寄せて物を見る
⑤顎を上げて物を見ている
⑥まぶたが重いと感じる

[手術は程度により保険適用外の場合もあるので、医師にご相談ください]


Text by 江口眼科病院 田寺 正樹( 2015年8月31日 「北海道新聞夕刊」掲載)

老眼の方! いいですよ! 遠近両用コンタクトレンズ!!

眼科2015/07/29

 早い人では40歳代になると、老眼が始まります。
老眼とはカメラに例えれば、オートフォーカス機能が壊れてきて、遠くにも近くにもピントが合わなくなっている状態です。
そこで、遠くも近くも見やすくなるように助けてくれるのが遠近両用メガネです。
しかし、いろいろな事情でメガネだけでは困る方には、遠近両用(多焦点)コンタクトレンズ(以下CL)があります。
これは、2週間タイプと1日タイプがあります。
ただし、乱視が強い方は、乱視&遠近両用を兼ね備えたCLは存在しないので、見えづらいかもしれません。

 老眼を感じ出したら、まずは眼科を受診し、老眼鏡や遠近両用メガネを処方してもらいましょう。
それから、遠近両用(多焦点)CLを試してみるのはよいと思います。
CLは、心臓のペースメーカーと同じ高度管理医療機器ですから、専門の眼科医にご相談下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2015年7月29日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

緑内障は中途失明原因の第1位、早期発見を!!

眼科2015/05/25

 緑内障は、眼圧が高いことにより、視神経が圧迫されて枯れていき、見える範囲が狭くなってしまう(視野が欠ける)病気です。緑内障は進行性なので、残念ながら、一度失ってしまった視野は元に戻すことができません。そんな大変な病気なのに、実は自分では、ほとんど気付きません。なぜならば、視野が欠け始めていても、もう片方の目が助けてくれているために、自覚症状が出るころには、かなり視野が狭くなっています。ですから、早期発見がとても大切なのです。

 緑内障にはいろいろなタイプのものがあり、正常な眼圧であっても、その人にとっては、視神経が圧迫を受け、視神経が枯れていくタイプもあります。これを「正常眼圧緑内障」と言います。眼圧が高いタイプと違い、眼痛やかすみ目などの症状を伴わないため、発見されていないことが多くあります。実は、日本人はこの「正常眼圧緑内障」が多いのです。40歳以上の20人に1人という高い割合です。

 緑内障の診断には「眼圧・視野検査・眼底検査」の三つが重要です。眼科医による総合的な判断で治療を開始します。緑内障と診断されても、眼圧を下げることによって、視野が欠けていくスピードを遅くすることができます。

 緑内障は、治療の効果を実感できない病気なのですが、緑内障と診断された方は、自己判断で治療を中断しないようにしましょう。放置すると確実に、徐々に視野は狭くなっていきます。定期的に医師の診察と検査を受け、自分の目の状態を知っておきましょう。

 一生涯、見える目で暮らすために、早期発見・早期治療が最も大事な病気です。
 痛い検査は一つもないので、早期発見のために、気軽に眼科を受診してください。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2015年5月25日 「北海道新聞夕刊」掲載)

斜視について

眼科2015/05/18

 さまざまな原因で、両眼で視線を合わせることができず、片眼または両眼がずれてしまうことを斜視といいます。
斜視のタイプで最も多いのは、外にずれる外斜視です。
他には乳幼児に起こる内斜視、高齢者に多い上下斜視などがあります。

 斜視の原因は、強い遠視や脳疾患、外傷、バセドウ病などの全身疾患で起こるものなどさまざまです。
自覚症状は、二つに見える、ぶれたりぼやけて見える、眼が疲れるなどがあります。
また、自覚症状がなくても他の人から指摘されて気付くこともあります。
治療法は、眼鏡や訓練、場合によっては手術など、斜視のタイプや大きさによって異なります。

 特に乳幼児の斜視は、視力をはじめさまざまな視機能の発達に影響することがあるので、早期発見・早期治療がとても大切です。
「斜視かな?」と思ったら早めに眼科の受診をお勧めします。


Text by 江口眼科病院 鈴木 智哉 視能訓練士( 2015年5月18日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

白と緑と黒

眼科2015/05/11

 名前が似ている眼の病気に、白内障、緑内障、黒内障があります。

 白内障は、眼球の中にある水晶体(カメラのレンズに相当)が濁る病気で、徐々に視力低下を来たします。
進行を完全に止める薬剤はまだ開発されていませんが、手術をすることで、低下した視力を取り戻すことが可能です。

 緑内障は視野が欠ける病気で、末期になると視力も低下します。
40才以上では20人に1人の割合で罹患(りかん)していると報告されています。
失った視野を回復させる治療法はありませんが、適切な点眼加療で進行を止めることが可能ですので、できるだけ早期に治療を始めることが大切です。

 一過性黒内障とは、急に片目が見えなくなる、または視野が欠け、数分から数十分で回復する病気です。
首や頭の血管に原因があることが多く、神経内科的、脳神経外科的な検査が必要です。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2015年5月11日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

春の検診で視力の用紙をもらったら

眼科2015/04/27

新学期を迎え、われわれ眼科医も学校健診のため小・中学校を訪れます。
視力検査を含め、目の病気が疑われれば専門医を受診するようにと、健診の結果用紙を子供たちは学校から頂いてきます。
その中で特に注意しなければならないのが小学校1年生の視力検査の結果でしょう。
小学校1年生にとって視力検査は初めての経験で、やり方も良く理解できないかもしれません。
そのため検査結果が眼科で測る時より悪くなることもあります。
しかしながらこの年齢で結果が悪い場合、遠視のお子さんも多く見受けられます。
そして、遠視の場合、弱視(じゃくし)や斜視(しゃし)を伴っている場合があり、この1年生の時期を逃すと後でメガネをかけたとしても視力が回復できなくなってしまうこともある、目にとってラストチャンスの時期だとも言えます。

簡単に言うと、近視は少なくとも近くを見ている時にはきちんとピントがあった画像が目に入るので弱視になることはありません。
それに対し強い遠視の場合は近くも遠くもピントが合わず、常にぼやけてしまいます。
いつもはっきりしない画像しか見えていないため視機能(ものを見る力)が発達することができなくなります。
そのため放置するとメガネで矯正しても視力がでない弱視になってしまったり、また、斜視を来すこともあります。

小学生の視力低下にまれに見られるのが心因性視力障害です。
お友達がすてきな眼鏡をかけている。
「自分もメガネがほしいなぁ」と言うように強く思うだけで視力が出なくなってしまう場合もありますし、お友達とけんかをして「学校に行きたくないなぁ」、などという気持ちが視力に表れてしまうこともあります。
そういう場合にはご両親はもちろん学校の先生ともよく話し合うことが必要なことがあります。

健康診断で視力の結果が悪いときには放置せず、必ず専門医の精密検査を受けましょう。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶( 2015年4月27日 「北海道新聞夕刊」掲載)

目が開きづらい方は…眼瞼下垂(がんけんかすい)かも?

眼科2015/04/14

 眼瞼下垂とは、上まぶたが下がり、楽に目が開かなくなってくるために視界が狭くなり、物が見えづらくなる状態をいいます。

 眼瞼下垂には、

 ①先天性
 ②後天性

があります。

①先天性眼瞼下垂は、生直後からみられ、あごを上げて下目づかいで物を見るようになります。
②後天性眼瞼下垂は、神経・筋肉・腱膜の異常などでおこります。
神経や筋肉の異常による眼瞼下垂は、動眼神経麻痺や重症筋無力症などの全身疾患と関連がある場合もあるので、特に注意が必要です。
腱膜の異常による眼瞼下垂は、加齢による場合が多いのですが、ハードコンタクトレンズの装用者にもよくみられます。
また、目をよくこすってしまう人にも現れることがあり、その原因としてアトピー・逆さまつげ・花粉症・長時間のパソコン使用・女性のメイクなどが考えられます。

 症状が悪化すると、額(おでこ)の筋肉を使ってまぶたを上げようとするため、首から肩にかけての筋肉も緊張し、頭痛・肩こり・吐き気・めまいなどもおきてきます。
眼瞼下垂かどうかのチェック方法として、目をつぶり、両人さし指で両方の眉毛の上を強く押さえてみて、まぶたがうまく開かなければ眼瞼下垂の可能性があります。

 まぶたの下がり具合がひどい場合は、手術が必要になることがあります。
手術後は約1週間で傷も落ち着き、まぶたが自然に上がるようになり、視界が明るくなります。
せっかく視力がよいのに、眼瞼下垂があるために視界が暗く感じている方は結構いらっしゃいます。
目が開きづらい、まぶたが重く感じて視界が暗く感じるなどの症状がある方は、一度ご相談下さい。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2015年4月14日 「青いぽすと」掲載)

ロービジョンケアについて

眼科2015/02/23

 皆さんは「ロービジョン」という言葉をご存知でしょうか?
さまざまな原因で通常のメガネやコンタクトレンズによる矯正、手術などの治療を行っても見え方の改善が難しい状態を言います。
私たちの眼は、視力や視野などのさまざまな視機能で物を見ています。
先天的あるいは後天的に角膜や水晶体、網膜、視神経から脳に至るどの部分が障害されても物が見えにくくなり、日常生活に不自由を生じてしまいます。

 具体的には角膜疾患や白内障、糖尿病網膜などによりまぶしくて歩きにくい、かすんで字が読めない、テレビが見にくい、人の顔が判別出来ないなどの症状があります。
また加齢黄斑変性などの網膜中心部の疾患では視野の中心が暗い、ゆがむなどにより読み書きができにくくなります。
緑内障や網膜色素変性などでは視野が狭くなり歩きにくい、物を探せない、人や物にぶつかるなどの症状で生活しづらくなります。

 このような治療の困難なつらい症状をさまざまな方法で少しでも緩和させる事を「ロービジョンケア」といいます。
まぶしさには遮光眼鏡、字の読みにくさにはルーペや拡大読書器、視野の狭さにはアイムーブメントトレーニングなど患者さん一人一人のニーズに合わせてケアを行います。
これらは全て健康保険で受けることが出来ます。
また、さらに視覚障害の強い患者さんに対するケア方法として音声時計、音声パソコン、音声図書などの音声を使ったケアもあります。
場合によっては見えにくい眼を酷使し疲弊するよりも音声を使う方が良い事もあります。

 今後日本は超高齢化社会を迎え、医療の進歩によって見えやすくなる患者さんばかりではなく、残念ながら「ロービジョンの方」も増加すると言われています。
既に前記の症状などでご本人やご家族にお困りの方がいらっしゃいましたらぜひ「ロービジョンケア」を受けて下さい。
日常生活の改善や諦めていた趣味や生きがいが再び見つかるかもしれません。


Text by 江口眼科病院 金井 敬( 2015年2月23日 「北海道新聞夕刊」掲載)

加齢性白内障だけでは、失明しません!

眼科2015/02/09

 水晶体が白く濁る白内障になると、視力が低下してきます。
先天性白内障(風疹など)・外傷性白内障・糖尿病白内障・アトピー白内障・併発白内障(ぶどう膜炎など)・その他(放射線やステロイド薬剤)などいろいろな原因で白内障になりますが、最も多いのは加齢によるものであり、60歳を過ぎると少しずつ加齢性白内障が出てくるようになります。

症状は
①かすんで見える
②まぶしくなる
③暗くなると見えにくい
④二重・三重に見える
⑤老眼鏡なしで近くが見えやすくなる、などです。

水晶体には神経や血管がないので、痛みや充血はおきません。
加齢性白内障は病気ではなく、初期は進行予防の点眼薬で様子をみて、症状が強くなったら手術をして視力を取り戻すことができます。
加齢性白内障ですぐに失明はしないので安心して眼科を受診して下さい。
ただし、進み過ぎてからでは手術ができなくなることもあるので、定期的に眼科で進行度合いを検査することをお勧めします。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2015年2月9日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

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