日常生活から妊娠しやすい体作りをしましょう
妊娠を望み、通常の夫婦生活を営んでいても二年以上妊娠に恵まれない場合を不妊症といいます。二人目以降のお子様に恵まれない方も含まれます。このようなご夫婦は全体の10~20%を占めるといわれています。
不妊の原因は様々ですが、最近の調査によると、患者様の多くに以下のような共通点があります。
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脳下垂体機能不調による排卵障害 |
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(2) |
冷え症体質 |
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(3) |
乏精子・精子無力症 |
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不妊の原因は身体的なものだけとは限りません。とくに女性の卵子発育に関与するホルモンを分泌する脳下垂体機能、男性の性欲・造精(精子を作る)機能は精神的なストレスの影響を大きく受けます。現代の社会生活においては、様々なことにより精神的ストレスを感じることが多く、消化できないうちにさらに新しいものが蓄積されていくことで、次第に中枢神経や自律神経に影響を与えていってしまうでしょう。この結果として、女性の場合には下垂体機能の不調を導き、排卵障害となることがあります。男性の場合は、性欲減退や造精機能低下誘発の原因となります。更に、自律神経失調により内臓等への血行が悪くなり、冷え性を招くことになるのです。こうなると、卵巣・子宮へ栄養を運ぶことがうまくできなくなり、卵子発育・子宮への受精卵着床に影響を及ぼすことになると考えられます。このような状態を予防あるいは改善するために、以下の提案を致します。
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不妊治療とあわせてカウンセリングも大切です。また、妊娠しやすいからだ作りのひとつの方法として気功教室があります。
ご夫婦での参加も楽しいものです。
不妊症早めの発見・治療が理想
現在、日本では何らかの原因により不妊症で悩んでいるご夫婦が全体の10~15%を占めるといわれています。
妊娠を望み、普通の夫婦生活を営んでいても2年以上妊娠に恵まれない場合を不妊症といいます。2人目以降のお子様に恵まれない方も含まれます。もしこれに該当するようならば、一度受診をお勧めします。できるだけ若いうちに不妊の原因を特定し治療を開始した方が妊娠の可能性が高いと考えられるためです。主な理由は以下の通りです。
・卵巣機能は年齢とともに低下傾向。特に内分泌機能障害がある場合更に強まる。
・卵子の質は年齢とともに低下。卵子の遺伝子異常は加齢により増加。
・受精卵の子宮内膜への着床率が加齢により低下。
・高齢出産を避ける。
不妊治療の現状から見ると、ほとんどの患者さんが、若いうちに子供ができなくてもいつかできると思い、自分が不妊症である現実を自覚せずその結果治療が遅れ、30代後半になりあわてて診察に訪れます。早めに不妊症を発見し適切な治療を受けることは妊娠できる可能性が高まることへつながります。原因に合う治療法は様々ですが不妊治療の主な内容は一般不妊治療の性交タイミング指導、人工授精、また高度不妊治療の体外受精、顕微授精等です。体外受精や顕微授精というと、理解不十分から、人為的に遺伝子を操作するものと理解する方が少なくありません。実はこれによ り生まれた赤ちゃんは自然妊娠の場合と何ら変わりはありません。
不妊というとその原因は全て女性側という古く誤った考えが多いのですが、実はその原因は男女ほぼ半々なのです。従って、不妊の検査は男性の協力も必須です。
社会生活の様々なストレスにより不妊になる方が増えているのが現状です。もし不妊に直面しても、早めに立ち向かうことでいつか赤ちゃんに恵まれることでしょう。