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シーラント処置について

歯科2014/10/31

 紅葉の季節が始まり、食べ物も美味しい季節となってきました。
皆様がいつまでも健康な歯で美味しく食事ができることは歯科医にとっても大変嬉しいことです。

 今回は子供の時から健康で丈夫な歯を育むための「シーラント処置について」お話したいと思います。

 子供の永久歯は、できれば虫歯にしたくないですよね。
特に生えたての永久歯は注意していてもむし歯になりやすいものです。
その生えたての永久歯をむし歯から守ってくれるのがシーラントというものです。
「シーラント」は、歯を削らずに歯の溝をコーティングするものです。
とても予防効果が高いものなので、お子さんにはぜひ「シーラント」をやってあげたいものです。

「シーラント」の手順についてお伝えします。

①ブラシが回転する歯科医院専用の器械で歯の表面の汚れをキレイにします。
その際に歯石なども付着していれば落としていきます。
シーラントが歯に付着しやすくなるように専用の薬剤を塗り、10秒程時間をおいてから水で洗い流します。
風で歯を乾かして準備完了です。

②シーラントを歯の溝に流し込みます。
均一になるよう細い器具を使って丁寧に伸ばします。

③シーラントは専用の光が当たると固まる素材でできているので光で固めます。

④シーラントがしっかり溝に入ったかを確認して終了です。

 むし歯予防には大変効果があるシーラントですが、何点か注意事項があるのでご説明します。
シーラントは歯の溝に流し込みますので、あまり強く噛んだり歯ぎしりをすると取れてしまうことがあります。
その場合はシーラントを再度行えば良いので心配はありません。
シーラントは歯の溝からできるむし歯を予防できますが、歯と歯ぐきの間などのむし歯の予防はできませんのでご注意ください。

 シーラント処置は歯科医院で痛くなく行えるお子様のむし歯予防には有効な処置です。
かかりつけの歯科医院でご相談してみてください。


Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳( 2014年11月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

歯周病とは

歯科2014/09/30

 歯周病とは歯自体ではなく、歯にとって大切な土台になる歯茎や顎の骨に炎症を起こしたりすることによって、周りの組織を破壊する病気のことをいいます。
歯周病は成人を過ぎると8割くらいの方が該当するくらいあり、今までに虫歯に縁が無かった人でも調べてみると歯周病になっている方もたびたび認められます。
症状としては歯茎のみの炎症である歯肉炎と歯茎以外にまで炎症が進行する歯周炎があります。
歯肉炎とは歯茎が炎症を起こしている状態で周りの歯茎よりも赤くなって腫れている為歯ブラシなどが当たったりする刺激で出血しやすくなっていますが、痛みに対しての自覚症状が無い場合が多いです。
歯茎の周辺の歯の根元に歯垢がたくさんたまっていますが、歯科医院で歯垢除去をおこなったり食事をした後に丁寧なブラッシングをすることによって改善されていきます。

 しかし歯周炎にまで進行すると歯茎のみの炎症で済んでいた炎症が歯を支えてる歯根膜や顎の骨、歯の根元まで炎症が広がります。
歯周ポケットが深くなり根元が露出し今までよりも歯が長くなったように感じます。
さらに進行すると歯を固定する力が弱くなってしまう為に歯が動いてきたり、歯垢、歯石がつきやすいために細菌が増殖し歯肉の突然の腫れや痛みが出ることがあります。
歯周病は生活習慣病として位置づけられ食習慣、歯磨き習慣、喫煙なども関連があるので歯科医院の治療のみでなく個人の生活習慣の改善も大きく関与します。
歯や口は消化器官の一部の役割と同時に体全体とも繋がっているため、長期間慢性化することによって病原性を持った細菌が血液中に入ったり、また飲み込まれた口から心臓や肺などに病気を起こす可能性もあります。
歯周病を予防することは歯や口の健康を守るのみならず、全身の健康を守ることに繋がるため、歯周病が進行する前に歯科医院にて確認してもらうことをお勧めします。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2014年10月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

妊娠期の口腔ケア

歯科2014/09/24

 妊娠すると体の変化が起こりますが、そのうちの1つに酸っぱいものが欲しくなるなど、嗜好に偏りが生じることがあります。
これはホルモンバランスや唾液の量の変化が影響を及ぼしているといわれています。
また、つわりはほとんど症状の無い方から、吐くことが多くて脱水症状になり、点滴を受ける方まで個人差があるようです。
つわりがひどければ、歯ブラシを口の中に入れるのが大変困難になります。

 妊婦さんの歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)からは、増加するエストロゲン(卵胞ホルモン)を好む歯周病原細菌が多く検出されます。
また、プロゲステロン(黄体ホルモン)も増加することで炎症が起こりやすくなります。
これらは歯肉炎を起こし、妊娠性歯肉炎といわれています。

 このような歯肉炎を防ぐために、歯科医院でのメンテナンスを行っていきたいところですが、つわりがひどい場合はなかなか歯科医院まで来院されるのが困難です。
その場合はご自身でのセルフケアが必要になりますが、まずは安静にして体調が良い時間帯に歯磨きをするのがいいでしょう。
歯ブラシは小さめの物を選んで小さく動かし、歯ブラシが舌に当たるのを避け、嘔吐感を少なくします。
歯磨き粉は臭いと味の刺激の少ないものを使い、顔を下に向けて歯磨きし、歯磨きの後はぶくぶくうがいをします。

 メンテナンスが十分でなければ、歯肉炎だけでなく虫歯も悪化しがちです。
妊娠していない方に通常処方される痛み止めのお薬は、妊娠中の服用は避ける必要がある場合があります。
痛みが生じて痛み止めのお薬が必要な場合は、歯科医院でご相談の上、処方していただいた方がいいでしょう。


Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史( 2014年9月16日 「青いぽすと」掲載)

デンタルインプラントについて

歯科2014/07/07

 歯科で使用されるデンタルインプラントの素材としては、ほとんどのメーカーでチタンが採用されています。
チタンの性質として金属アレルギーがでにくく、身体に対して有害な作用を及ぼしにくく、海水や酸に対して高い耐蝕性を示すため心臓のペースメーカーや、人工関節などで使用されている素材です。
デンタルインプラントの特徴としては、失った歯の部分にチタン製のデンタルインプラントを埋め入れて、歯本来の機能や見た目を取り戻す治療法のことをいいます。
失った歯の部分を治療しますので、周囲の歯に負担をかけることがなく、これまであった歯と同じような役割を果たしますので、噛む力を分散させ、その他の自分の歯を守ることにもなります(保険適応外の治療になりますので歯科医院にてご確認ください)。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2014年7月7日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

学校での歯科健康診断について

歯科2014/04/30

 歯科健康診断はなぜ行うのでしょう? それは病気を気にせず、勉強やスポーツなど学校生活を明るく元気に過ごせるように健康状態をチェックするために行います。
もちろん、もっとより良い健康な生活を送れるようにするためにはどうすれば良いかも、併せて診断します。

 まず、歯を見ることから始まります。虫歯になっていないかどうか、前に治療した歯がちゃんとしているかどうか、歯が欠けている所がないかをチェックします。欠けていた場合は、該当箇所に人工的に歯を入れるべきかどうかを判断します。

 次に、虫歯に進みやすい状態にある歯かどうか、歯と歯の間の見づらい部分についても虫歯かどうかをチェックします。

 その後、顎の関節の状態に異常がないかどうか、歯並びや噛み合わせに問題がないかどうかをチェックします。

 最後に、歯を支えている歯の周りの肉や骨に病気がないかどうか、また、歯の汚れについてもチェックします。
歯科健診の結果において何らかの異常を指摘されたなら、歯科医院を受診することをお勧めします。

 平成13年12月に昭和タウンプラザA館2階に開院して12年が過ぎました。この度5月12日(月)、昭和2丁目27番24号(桐花通り沿い、函館商業高校向い)に新築開院する運びとなりました。
新しいクリニックは、現クリニックより徒歩3分の距離です。

 つきましては、5月10日(土)に新しいクリニックの内覧会を開催いたします。
設備や内装をご覧頂くだけではなく、歯に関するご質問などもお気軽にご相談ください。
今まで通り、子供の咬合(かみ合わせ)誘導、審美歯科(ホワイトニング)、インプラントなどにも力を入れており、咬合治療、予防治療、歯周病治療、口臭治療などの診断及び治療を通じて、トータルヘルスケアの確立を目指しておりますので、これからも宜しくお願い致します。


Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳( 2014年5月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

義歯を快適にお使いいただくために

歯科2014/03/14

 義歯をお使いの方は慣れてくるとその義歯が体の一部となり、食事をする時や会話をする時には欠かせないものとなります。
義歯はご自身の歯を毎日磨くように、毎日の管理が大切です。
その管理を適切に行わなければ、いろいろな問題が生じてきます。

 歯科医院で義歯を作成しますと、歯科医からその管理方法の説明を受けます。
今回はその確認の意味で、義歯の管理について述べさせていただきたいと思います。

 義歯の洗浄ですが、食後に可能な範囲で義歯ブラシで水洗を行います。
しかし、いまだに部分入れ歯を口の中に入れたまま歯磨きを行う方がいらっしゃいます。
よく磨けていないばかりか、義歯と接している歯と義歯の間に歯垢(プラーク)が入り込んだままになる原因となり、不衛生となります。
そのため、義歯と接している歯に虫歯や歯周病が発生しやすくなります。
口の中からはずして行いましょう。

 義歯の洗浄に、通常の歯磨き剤を用いますと摩耗しやすくなるため、義歯専用の歯磨き剤や中性洗剤を用い、義歯ブラシで洗浄を行います。

 流し等で義歯の洗浄を行う際は、落下して義歯が破損することがよくあります。
洗面器等に水をためて、その上で洗浄するほうがいいでしょう。

 義歯は1日24時間中、接着し続けるのではなく、1日数時間ははずして義歯の下の粘膜を休ませておく必要があります。
いつはずしておくかは特に決まっているものではありませんが、終身時にはずしておくのが一般的です。
その際、義歯を乾燥させないように水に浸しておき、義歯洗浄剤を併用し、それを毎日お使いいただくのが望ましいと思われます。

 ご自身による毎日の義歯の管理を行っていても、義歯に歯石が付着して、汚れやすくなることがあります。
定期的な歯科医院での定期検診で、そのような歯石を除去するだけではなく、義歯の異常がないか点検してもらうことで残存している歯の健康を維持していきましょう。


Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史( 2014年3月14日 「青いぽすと」掲載)

口臭とは

歯科2014/02/28

 口臭は特別なものではなく、誰しも少なからずあるものです。
しかし、その程度には個人差があり、きつい口臭は他人に不快感を与えたり、対人関係に影響を与えたりします。
今回は口臭についてお話します。
生理的口臭は誰にでもあるにおいで、起床直後、空腹時、緊張時は特に口臭が強まります。
これは唾液の分泌が減少し細菌が増殖して、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物がたくさん作られるためです。
しかし、歯みがきなどで細菌を減少させたり、食事や水分をとることにより唾液量が増加すれば口臭は弱まります。
しかし、お口の中が不衛生である口臭の場合、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り歯の表面にくっつき、歯垢(プラーク)という粘着性の強い細菌のかたまりができます。
また歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質になり歯の表面に強固に付着します。
そのためにブラッシングを繰り返したとしても、歯石が除去できずに、ブラッシングで出血が起こり、進行すると歯茎からの出血に膿が混じってくるようになり、口臭がひどくなります。
また虫歯も臭いを持っていて、食べかすや菌が虫歯の穴にたまり、臭いがきつくなり、進行すると神経まで侵され神経が腐ると強烈な臭いとなります。
また、不良なかぶせもので、すき間があったり穴があいている場合なども口臭の原因となる場合があります。
その他に、鼻や喉の病気として、鼻は口とつながっているため蓄膿症や咽頭炎などの炎症があると血液や膿が口の中に出てきて口臭が起きたり、消化性疾患として、食道、胃、腸などの調子が悪い場合、呼吸器疾患、腎疾患などで、唾液の分泌量が低下しまう場合も口臭の原因となります。
規則正しい食生活で体調管理をし、食後の正しいブラッシングをすることにより口臭予防にとって効果があるのです。


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2014年3月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

口臭について

歯科2013/10/31

 皆さんは自分の口臭や他人の口臭が気になったことはありませんか?
20代の働く男女のアンケートの結果では、あらゆる臭いの中で口臭が最も不快であると答える人が最も多く、86%の人が自分の口臭を気にすることがあると答えています。
 口臭の存在は、社会生活をしていく上で、一番重要な人間同士のコミュニケーションの障害となります。
また、少しの臭いでも気になり始めると、人と接することに消極的になってしまうかもしれません。
さらに重要なことは、口臭の存在を放置しておくことは、歯周病の進行を促進してしまうということです。
 口臭、それはエチケットの問題だけではなく、口腔内の健康を維持するためにはどうしても解決しなければいけない重要な課題なのです。
 口臭の種類には次のものがあげられます。

1.口腔内が原因の臭い
 歯周病、虫歯、歯垢、歯石、唾液の異常(口呼吸による 乾燥など)

2.生理的な臭い
 人間の生理現象(起床時、空腹時、生理の時、緊張した時など)

3.飲食物の臭い
 食べ物が消化吸収され血管の中に入り肺でガス交換されて出てくるもの

4.精神的な臭い
 実際にはそれほど口臭は無いのに気にしすぎている場合

5.内科的疾患からの臭い

 これらのようにいくつかの原因が考えられますが、9割は口の中に原因があるといわれています。
口臭は一日中均一ではなくバイオリズムによって変化します。
朝起きたばかりや空腹時、緊張時には口臭は強くなり、飲食をすると唾液が分泌されて口臭は弱まります。
また、口呼吸の人は唾液による自浄作用が少なくなるため、口臭は強くなります。
口腔内を清潔にすることや歯周病、虫歯を治療することによって口臭の絶対的な強さを抑えることは大切ですが、口臭のバイオリズムを把握し、セルフコントロールできるようにすることが口臭治療の最大の目的と考えられます。

 気になる方はかかりつけの歯科に相談してみて下さい。


Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳( 2013年11月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

口の外傷 ー歯が折れたり、抜けたらー

歯科2013/10/31

 幼児がハイハイを卒業し、つかまり立ちを始めるのを見ると我が子の成長を実感するものです。
しかし疲れを知らずに自由に走り回るようになると、頭をぶつけたり、膝を擦りむいたりと怪我が多くなります。
そして、顔をぶつけたときに唇を切ったり、歯を折ったり(破折)、歯が抜けたり(脱臼)と口の中にも外傷が見られます。

 産まれたての乳児の歯が無い時期から半年くらい経ちますと、下の真ん中の前歯が最初に萌出し、その後1歳までに上下合わせて8本の前歯の乳歯が萌出します。
受傷年齢は1〜3歳が1番多く、前歯の乳歯の萌出した後に転びやすい時期が重なって外傷が多くなりやすいと思われます。
また、前歯が生えかわり、7〜8歳頃にも前歯の永久歯に外傷を受け来院されるケースも多く見られます。

 外傷を受けた場合、原因となった事故により頭部、顎顔面等への外傷や全身状態への影響を疑われる場合は、まず医師による緊急処置を優先します。
そして顎の骨折の治療の必要があれば口腔外科などで治療を行います。
そういった緊急性がなく歯の処置を行って差し支えない場合は、損傷を受けた歯の治療をすみやかに受ける必要があります。

 歯が抜けた場合は、速やかに抜けた歯を牛乳(ロングライフミルクや低脂肪乳を除く)、生理食塩水等に入れるか、歯茎と唇や頬の間に入れて歯科医院に来院するのがいいと思われます。
その抜けた歯は条件が良ければ再植(歯を顎の中に戻す)し、その後も歯は機能し続ける可能性がありますので、速やかに来院されるのが良いでしょう。

 欠けた歯は、これも条件が良ければそれを接着剤で戻すことが可能です。
いずれにせよ、その場合は歯が欠けて神経が露出しているケースもありますので、早期の歯科医院への来院が必要となります。


Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史( 2013年8月16日 「青いぽすと」掲載)

セラミックについて

歯科2013/10/21

 芸能人やモデルのように、さわやかで清潔感と印象を良くする白い歯にあこがれている人は多いと思います。今回はセラミック治療についてお話します。
 セラミック治療のセラミック(陶材)とは、詰め物やかぶせものに使われる歯科材料の名前です。
セラミックには金属が含まれていないので、光の透過性が良く、人工の歯という違和感がありません。
また金属アレルギーの方にも向いています。
アトピーや皮膚アレルギーには歯科で使用する金属が影響している可能性もあると考えられます。
その対策としてすでに入っている金属をはずして、セラミックに変える方法があります。
このことから、セラミック治療は見た目をきれいにするだけではなく、「お口の中を健康にする」ことも目的としてます。(保険適用外となります。程度により異なりますので歯科医院にご確認ください)


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2013年10月21日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

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