『定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス』をご存知ですか?
このサービスは、従来の決められた日時に利用者宅を訪問する「訪問介護」とは異なる新しいタイプのサービスです。
ご自宅に緊急コール端末を設置していただき、ご利用者・ご家族と相談したケアプランに基づいて、介護福祉士や看護師が1日に複数回訪問して必要なサービスを提供します。
また緊急コールをすることで24時間365日オペレーターへつながるため、いつでも安心してご利用頂けます。
①介護度が重い方
②家族の介護だけでは生活が困難な方
③サービスの回数を増やしたい方などがいらっしゃいましたら、まずはケアマネージャーへご相談してください。
サービスの詳細やご利用について優しく教えてくれますよ。
在宅療養支援診療所として
早いもので開院3周年を迎えました。
当院の外来では、お子様からご高齢者まで幅広い方々にご来院いただき、在宅療養支援診療所として、可能な限りご家庭と医療が密接にかかわり、頼りになる街のお医者さんを目指してより良い医療を提供できるよう努力をしております。
在宅支援をする上で大切なことがあります。
昔は当たり前だった、「“一家の”かかりつけ医」の考え方です。
なぜ昨今「かかりつけ医」を求めるようになったかというと、現代病と言われている病気(糖尿病・高血圧症・高尿酸血症・高コレステロール血症等)に関しては、患者さんひとりの問題ではなく、一家全体の問題としてご家庭の状況を把握していくことが重要と考えます。
本人はもちろん家族全体の病気や家庭環境等を把握していくことにより、疾病の早期発見や家族内に起きやすい病気の予防法などを細やかに判断することが可能となることもあります。
現代病に限らず、風邪ひとつとっても同じだと考えられます。
特にご高齢者が同世帯に住んでいる家庭でご家族が風邪をひき、ご高齢者の方が感染し、初めは風邪症状だったため軽視していても、その後、肺炎等の重篤症状を併発してしまうという状況も少なくないのです。
地域医療や介護に関しては前述の考え方が非常に重要となってくることもしばしばあります。
他にも、悪性腫瘍等の症状等で痛みのコントロールや病態の観察が必要な状況でも、在宅で暮らしたいという方も年々増加しています。
近年は「入院ありき」の考え方から「在宅ありき」にシフトしていることは間違いありません。
総合病院等を含めた医療連携も行っているため、まずは外来に来ていただいた際に医療・介護に関してお困りのことをお聞きすることができる場所として活用いただければと思っております。
お話をすることで緩和されるお悩みもあるはずです。
各専門スタッフが常駐しておりますので、お気軽にお問合せいただければと思います。
退院後もより良い『安心生活』を送るために
ケアマネージャーは、快適な在宅生活を送るために介護保険サービスの利用を希望する方などからの相談に応じ、ご利用者様の心身の状態などを考慮して適切なサービスが利用できるようにケアプランを作成し、介護サービス事業所等との連絡調整を行います。
今回の医療制度の改正に伴い、入院日数の短縮化で早期退院が促進されています。
先の見えない生活に不安を感じている患者様、ご家族様も少なくありません。
私達ケアマネージャーが、入院中から医療関係職種と共同し、地域で利用可能な介護サービス等の情報を提供することで、不安なく在宅復帰が可能となります。
より良い「安心生活」を送ることができるようお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
在宅療養支援診療所
僕が医師になったころ、病院の隣に住んでいながら孤独死したご老人がいらっしゃいました。
なぜ亡くなってしまったのでしょうか。
認知症で受診することが分からなかったのか、どこかに痛みがあって動けなかったのか。
いずれにしても定期的にご高齢者をサポートするシステムが機能していなかったのは確かです。
このことは都会にあっても無医村地区と変わりがないことだと思うのです。
高齢化社会を迎え平成12年に介護保険制度がスタートし、介護保険と訪問診療を上手に組み合わせて利用することで、ご高齢の方が長期入院することなく、住み慣れたご自宅などでお暮しになることが可能となりました。
日本人の多くが住み慣れたご自宅の畳の上で亡くなりたいと希望されています。
医療が地域に積極的に出て行かなくては、これらの希望に対応できないと考え、20年前の開業当時から往診に力を入れてきました。
数年前医療保険で「在宅療養支援診療所」の制度が新制され、現在当院では在宅療養支援診療所として届けを出しております。
「在宅療養支援診療所」とはどんな診療所かご存じでしょうか?
通常の外来以外に寝たきり状態の方や癌などの疾患をご自宅で療養されることを希望される方、定期的な通院が困難な方など、患者様ごとの状態に応じて計画を作成して、24時間体制で訪問診療を行っている診療所です。
自宅で酸素療法、経管栄養(胃ろう、腸ろうなど)、気管切開の管理、緩和ケア(疼痛のコントロール)、中心静脈栄養管理、ターミナルケアなど希望される方へ対応させていただいております。
在宅担当看護師は、患者様やご家族様といつでも連絡がとれる体制で身体状況を確認させていただき、緊急時には医師と連携し24時間365日訪問診療をしております。
通院が困難な方や退院後に不安を抱えている方、また介護保険のことなど、どのようなことでもお気軽に当院にご相談ください。
ケアマネジャーのお仕事をご存知ですか?
ケアマネジャーの仕事は快適な老後を過ごすため、ご本人様・ご家族様とともに、介護を受ける側と介護をする側の両面に立ってライフプランを考えることです。
具体的には、一人一人の環境に応じたQOL(生活の質)の維持または向上のため、その方に合った適切な介護保険サービスが受けられるよう「ケアプラン」を作成し、安心で快適な生活を過ごしていただくための総合的な相談窓口として介護支援を行います。
私たちケアマネジャーは、ご利用者様のご自宅へ幾度となく足を運び、その方の思いを聞かせていただき、ご家族・ご利用者様がより良い「安心生活」を送るためのお手伝いをさせていただきます。
また、ご利用者様にいつまでも「生き生き」とした日常生活を歩んでいただくための良きパートナーとして、心と心の結びつきを大切にしていきたいと思っています。
頼んだことは何でもしてもらえるの?
訪問介護ヘルパーは、介護保険制度の目的に沿って、本人が少しでも自立した生活を送る事ができるように、また状態が悪化しないように知識と技術、思いやりの心をもってサービスを提供する人です。
担当ケアマネジャーが本人や家族と相談して立てた介護サービス計画に沿ってサービスを提供します。
介護保険制度では、ヘルパーの仕事は、本人の日常生活上での介護という事で規定されています。
したがって、家族の分の食事作り、訪問車でのお買物、来客の接待、大掃除、雪かき、洗車、花や庭木の手入れ、犬の散歩などは禁止されています。
つまりヘルパーは「お手伝いさん」ではないということです。
利用する際は、担当ケアマネジャーにサービスの内容等について相談してみると良いでしょう。
居宅介護サービスをご存知ですか?
高齢者の方への訪問介護サービスについては、障害をお持ちの方につきましてもご家庭にヘルパーが訪問し調理、洗濯、掃除、買物、入浴、排泄、通院乗降介助等のお手伝いをさせていただくサービスがあることをご存知でしょうか。
函館市在住で身体・知的障害をお持ちの方は市障害福祉課へ、精神障害をお持ちの方は市保健所保険予防課へ申請し、区分認定を受けると障害福祉サービス受給者証が交付されます。
交付を受け、希望の事業所とサービス契約を結び、初めて利用が可能となります。
利用料金は原則一割負担、生活保護受給の方は無料となります。
これからサービスを利用したい、詳細を知りたいという方は、一度市町村の各窓口へ問い合わせてみるとよいでしょう。