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おたふくかぜ難聴って知っていますか?Text by かみいそこどもクリニック 渋谷 好孝
おたふくかぜウイルスで発症するおたふくかぜはワクチンで防ぐことのできる病気です。函館市内近郊では今年5月末から流行が始まりました。過去には、平成8年と9年、15年、22年から23年にかけて流行がみられました。今回は5年ぶりの流行となります。おたふくかぜは2~3週間の潜伏期ののちに耳の下にある耳下腺や顎下腺などが腫れてくる病気です。感染しても症状が現れない不顕性感染者が30%程度いることが知られており、症状が出なくてもおたふくかぜに対する抗体ができたり、合併症が知らない間に出ていたりということがあり得る病気です。耳下腺や顎下腺が腫れてから5日間経つと人に感染する力がなくなるとされており、全身状態がよければ仮に腫れが残ったとしても登園や登校が可能です。よく知られている合併症は髄膜炎や睾丸炎、卵巣炎などですが、子どもたちにとって一番心配なのは難聴がみられることがあるということです。難聴の合併症は病気の始まりから3週間程度までに発症します。その頻度は多くの報告がありますが、およそおたふくかぜにかかった人の千人に一人程度とされています。ただ、耳下腺の腫れない不顕性感染でも起こることが知られています。難聴になると治療法がなく回復は期待できませんから、一生難聴を抱えて過ごすことになります。子どもの片方だけの難聴は生活にはあまり支障がないことが多いですが、まれに両方難聴になることがありますので、予防をしっかりするということが肝要です。おたふくかぜの予防はワクチンを2回接種することです。1歳のお誕生日にMRワクチン、水痘ワクチンと一緒にぜひ受けてください。その次は年長さんのMRワクチンと一緒に接種をしましょう。今は流行期ですから、1回接種の後1~2年で2回目を接種するという選択でも構いません。
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脳波検査の復権Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
以前、この欄の「脳を鍛える」話で、脳を鍛えるには繰り返すしかないと書きました。実は、「鍛える」目的でなくても、「繰り返す」ことで「身に付いてしまう」ことがあります。脳は何億という神経細胞が電気信号を伝える回路の塊です。脳の神経細胞の回路は、繰り返し電気信号が流れることにより、信号が流れやすくなります。これが「繰り返す」ことで、知識や技術が身に付く基本原理です。ところが、厄介なことに都合の悪い事まで身に付いてしまいます。その代表が「てんかん」です。「てんかん」の発作は、脳の一部から異常な電気信号が生じ、それが広がることで、けいれんを起こしたり、意識を失ったりします。発作を繰り返すほどに出やすくなってしまいます。この広がりを抑えるのが薬の働きです。「てんかん」には、ネガティブなイメージがついて回りますが、新薬が次々に開発されている上に、一生薬が必要とは限らないことも、これまでの経験で分かっています。時には、異常な信号の発生源が特定できて手術で完治することもあります。脳の電気活動を見る目的で行われるのが脳波検査ですが、「てんかん」の異常な電気信号を見るのに、この検査が大変役に立ちます。しかし、近年は、断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)といった形を見る検査方法が発達してきた一方、脳波は判読が難しく、重症の頭部外傷や脳卒中の後遺症を除けば、成人してからの「てんかん」の発症は少ないと考えられていたため、脳波を検査することが減ってきていました。ところが最近、脳波計もデジタル化して見やすくなり、再び注目されています。特に成人、それも高齢者では想像以上に、「てんかん」発作が起きていることが分かってきています。一時的な意識障害、一過性のまひなど、脳卒中の前触れを疑わせるものの中に「てんかん」が潜んでいるらしく、脳疾患急性期の脳波検査が再び注目されています。CT、MRIで脳の形は見やすくなりましたが、働きを見るには、古くからの脳波検査がまだまだ必要です。
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肺炎に気をつけましょうText by 北美原クリニック 遠藤 明太
今ちまたでは新型インフルエンザが問題になっていますね。
日本国内でも発病した人が多数報告されていますが、皆さんが快方に向かってくれることを願っています。 またメキシコではかなりの死者が出たとのことですが、その理由は何だったのでしょうか。 記事を見ると、多くの人が重症肺炎にかかっていたとのこと、さらに免疫力の低下した人も相当含まれていたそうです。 これらのことから新型インフルエンザに感染した後、重い肺炎になってしまったことが死亡の原因だったのかもしれません。二十世紀初頭に『スペインかぜ』が流行し、日本でも約五十万人が亡くなったと言われています。 亡くなった方の多くが細菌性肺炎を併発していたとの報告もあるようです。 つまりインフルエンザウィルスで弱ったところに細菌が入り込んで肺炎を引き起こすことが問題ということです。日本人の病気による死因の第一位は「がん」ですが、肺炎も高位を占めており、油断できない病気です。 慢性の呼吸器疾患を持っている方は肺炎にかかりやすく、さらに重症化もしやすいと言われています。 また高齢者では嚥下(えんげ)機能(ものを飲み込む機能)が低下しており、食物が食道ではなく、気管支に入り込むことによっておこる、嚥下性肺炎にも注意が必要です。 肺炎を予防するためには肺炎ワクチンをうつことも有効といわれています。 ただし肺炎の原因菌すべてに効くわけではないので注意が必要です。さらに嚥下性肺炎を予防するコツは、食事をとるときの姿勢です。 背もたれに寄りかからずに座り、あごを引いた状態で飲み込むようにします。 また、のどにつまりやすいものは避けましょう。 トロミがあると飲み込みやすいので、片栗粉やトロミ剤を使うのもひとつの方法でしょう。 また食後すぐに口の中をキレイにしましょう。食後すぐ横にならないことも重要です。以上を実行すると嚥下性肺炎もかなりの確率で予防できるようになるでしょう。 |
しみ、しわ・たるみの治療と予防方法Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二
しみの治療方法として今までよく行われてきたレーザー治療は照射治療後洗顔、化粧ができないことが女性の日常生活で大きな問題でした。
最近では、IPLという光治療によって洗顔、化粧ができるしみの治療方法が広く行われています。しみの治療にあたって、専門医の診察を受けしみの色素が皮膚表面のどの層に存在するかを診断した上で、IPLによる光治療かレーザー治療か、患者様と相談して治療方法を選択いたします。これら以外の治療方法として、ビタミンCを中心としたサプリメト、吸収性の高いビタミンC、レチノールなどを使用し、IPLによる光治療やレーザー治療に適した治療効率の高い薬用の化粧品を使用します。シワの治療はRFによる高周波治療やレーザーピーリングがよ行われています。 とくにRFによる高周波治療は痛みも少なく施術後の赤みも少ないため化粧ももちろん可能で日常生活に支障はありません。 レーザーピーリングはシワの他に皮膚のきめ、にきび跡、毛穴の気になる方に行う治療方法です。具体的に、目の周囲やほうれい線のしわの場合、RFの治療を行いながら、従来から行われているヒアルロン酸注入やボトックス注射による治療方法を行います。 また、部分的に表情筋を引き締める薬用の化粧品を使用します。 治療回数は治療方法によって異なりますので専門医より十分に説明を受けて頂きます。たるみの有効な治療方法としてフェイスリフトしかありませんでしたが、最近では、この外科的治療方法には及びませんが、赤外線レーザー+RFの治療機器であるフォトRFリファームは、痛みが少なく洗顔、化粧ができる治療方法が行われ始めました。 治療回数は少なくとも3回程度は必要です。 また、個人差、部分的では有りますが、即時効果も認められます。よく効果の持続期間について質問がありますが効果は永久ではなく、有限です。 しみ、しわ・たるみの症状は皮膚の老化です。 治療後も紫外線予防と老化予防のスキンケア、ビタミンCを中心にしたサプリメントの摂取することを心掛けて下さい。 |
屈折と調節Text by 江口眼科病院 良田 浩氣
眼はよくカメラに例えられます。実際に眼球は角膜と水晶体というレンズによって光を曲げて、網膜というフィルムで光を受け取り、脳に映像を送っています。カメラには焦点距離というものがあり被写体との距離が合わなければフィルムに光が集まらずピンボケしてしまいます。人間の眼にも同様にレンズの屈折によって網膜に光が集まる焦点距離があります。網膜に焦点を結ばないとカメラと同様にピンボケした映像しかみることが出来ません。しかし、水晶体を厚くすることで光の曲がり方を変える調節という機能が人間の眼には備わっています。調節をしない状態で遠方からの光が網膜に焦点を結ぶものが正視、5mより近い所からの光が焦点を結ぶものを近視、どの距離からの光も網膜上に焦点を結ばないものを遠視と呼びます。乱視とは、光の入る場所によって光の曲がり方に差ができる為に焦点距離にブレが出ることを言います。健康な眼であっても、成長期や加齢によって、屈折と調節も変化していきます。成長と共に近視になっていけば遠くは見えづらくなり、加齢による調節力の低下で老眼になれば手元が見えづらくなって来ます。光が網膜に集まりにくいために起こる見えづらさは、眼鏡やコンタクトレンズで光の曲がり方を矯正すれば改善することがほとんどです。しかし、年齢とともに変化するのでレンズ作成後も自分の眼とあっているのか定期的にチェックしていただくことをお勧めいたします。また、眼鏡などで屈折を矯正しても見えづらさが改善しにくい場合、白内障や網膜の病気などによって見えづらくなっていることもありますので、そのような時には一度眼科を受診してください。
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