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美肌と脂肪

低コレステロール食を心がけるダイエットは老化を早めます。「太ること=脂肪」と感覚的に考えている方は多く、簡単に考えて脂肪(油)分が多いと思われる食べ物を避ける傾向があります。体重の減少だけを考えるダイエット、栄養のバランスを考えない偏った食べ物だけをとる食事習慣など、ストレスの多い環境でこのようなバランスの悪い食事習慣は栄養障害を起こし、皮膚のしみ・クスミ、色素沈着など肌の難治性トラブルを起こすことがあります。食事をするときに大切なことは、ただ感覚的に脂肪成分の多そうな食べ物を避けるのではなく、脂肪は選んで摂取することが大切です。脂肪にはいろいろな脂肪酸の形で食べるのですが、中でも選んでとって頂きたい良質の脂肪酸はEPA・DHA(ω[オメガ]3脂肪酸)、オリーブ油、中鎖脂肪酸のオイルです。とくに青身魚(イワシ、サバ)の油ω3脂肪酸は血液をサラサラにしたり、肌の慢性の炎症、乾燥に良いといわれています。健康な美肌のためには野菜、お肉、魚、卵を良質な脂肪で調理した胚芽米食をお勧めします。
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草刈りするときには必ず保護眼鏡を

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
これから夏になってくると雑草が気になる季節になってきます。本格的に草刈りをするときにエンジン付きの草刈り機を使っている方もよく見かけますが、これが目にとって大変危険な作業です。先端に円盤状のこぎりが付いている草刈り機では、落ちている石ころやドリンクの缶などを引っかけて目にけがをさせることがよくあります。特にドリンクの缶の場合、砕けた金属片が目に当たると角膜(かくまく―黒目)を貫通して水晶体(すいしょうたい)や眼底(がんてい)にまで突き刺さってしまうことがあります。ですから、草刈りをするときには、汗をかいたりしてじゃまになることもあると思いますが、必ず保護眼鏡をかけるようにしましょう。同じように保護眼鏡をかけずに作業していてよく見受けられる目のゴミには、サンダーで金属を磨いている時に入るゴミがあります。飛んできて角膜の表面に突き刺さっている金属のゴミは茶色に変色していて、たとえほんの0.5ミリ程度の小さな物でも角膜の半分くらいのところまでめり込んでいるときが多いのです。金属の場合、ゴミが付いてから1~2日でも放置すると、サビがしみ込んで来てゴミの周辺が白っぽく変色して来ます。そうすると、一度異物をとっても炎症がなかなか引かないため後日再度こすり直す必要がある場合もあります。上まぶたの裏側に引っかかっているゴミでよく見かける物で意外な物があります。それは「スクラブ洗顔の粒」です。スクラブ洗顔とは、チューブに入っている洗顔石けんの中に汚れやお化粧が良くとれるようにと細かいつぶつぶが入っている物です。この粒が目に入ると、まぶたの裏側に入り込んで引っかかりやすいのです。意外と長時間溶けないで残っているので、いつまでもごろごろしています。顔を洗うとき薄目をあける癖のある方で、何度も繰り返し病院にいらっしゃる方がいます。
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糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

Text by 江口眼科病院 鈴木 裕太
近年、患者数の増加が著しい病気の一つに糖尿病があります。糖尿病の合併症の一つ、糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害受け、視力が低下する病気です。実際には糖尿病を放置している人が少なくなく、毎年多くの人が視力を失い、成人の失明原因として非常に大きな比率を占めています。ここで注意しなければならないのは、糖尿病網膜症は進行しても視力の低下などの自覚症状がほとんどないということです。放置していると、ある日突然、目の前が真っ暗になったとあわてて病院に駆け込み、糖尿病網膜症がかなり進行した段階で起きる硝子体出血や網膜剥離と診断され、失明に至ることもあります。糖尿病と診断されたら、定期的な眼科受診を忘れないでください。検査・治療を続けていれば、糖尿病が原因で失明することは、多くの場合防げるのですから。
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大腸がん発見の新兵器

Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男
大腸がんは日本で最も多くの人がかかるがんです。死亡数では肺がん、胃がんについで第3位ですが、女性に限ると死亡数も第1位となっています[※1]。その大腸がんを発見する手段としては、便に血液が混じっていないかを調べる便潜血検査や肛門から内視鏡を挿入する大腸内視鏡検査などがあります。大腸内視鏡検査が最も確実な発見手段ですが、一方で検査を受ける方の身体的負担が大きく、羞恥心も働くため積極的に検査を希望する方が少ないのが実情です。そのような中2012年に大腸CT検査が保険診療で可能となりました。この検査は、あらかじめ目印となる造影剤を混ぜた前処置食を食べてCTを撮影し、がんやポリープと紛らわしい便(目印を含んでいる)を画像処理で消去することで、より鮮明な大腸画像を構築できるようになったものです。前処置としての下剤の服用や、肛門から細いチューブを入れて炭酸ガスを注入するなどが必要ですが、それでも内視鏡検査に比べると体への負担は小さくなっています。国内での研究では直径6mm以上の大きさのがんやポリープのおよそ90%が検出できるとされており、直径1cm以上の病変に対しては内視鏡検査に匹敵する精度があるとされています[※2]。検査をうける場合の注意点としては、この検査で異常が疑われた場合はあらためて内視鏡検査を受ける必要がある、ポリープ切除などの処置はできない、などがあげられます。この検査は現時点で保険の適用が「他の検査で大腸悪性腫瘍が疑われる患者」に限定されており、無症状の方が検診目的に保険でこの検査を受けることはできません。便潜血検査が陽性などで「要精査」判定となった場合の次の検査としての役割が期待されています。函館市内でも実施している医療機関がありますので、大腸内視鏡検査をためらっている方は検討してみるとよいでしょう。「※1」国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計(人口動態統計)」[※2]第10回消化管先進画像診断研究会発表
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胃食道逆流症について

Text by はら内科クリニック 原 信彦
食生活をはじめとする生活様式の欧米化により、近年日本人の胃食道逆流症増加しています。名前の通り、胃液が、食道からのどにかけて逆流するために様々な症状を引き起こします。一般的には、胸焼け・すっぱい水があがる・ご飯が詰まる感じがするなど。変った症状では、のどの違和感・不快感、声のかれ、慢性の咳、胸痛なども起こることがあります。この病気は、症状はあっても胃カメラでは異常がない方が30~40%程度いるという困った疾患です(以前は、胃カメラで異常がないため、神経症と誤診されていたケースもあります)。症状と胃カメラの所見が合わないケースでは、24時間pHモニタリングという検査を行うのが一番よいとされています。しかし、この検査は、鼻から細いコードを飲み込み、その状態で24時間過ごしてもらう検査のため、通常行う検査としては不向きです。このため、胃カメラで所見がなく、この疾患を疑う場合、治療と診断をかねて、PPIテストを行います。これは、プロトンポンプインヒビター(頭文字をとってPPI)といわれる胃酸の分泌を抑える薬を服用するだけです(新薬ではなく、胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療に用いられています)。薬は、1日1回の服用で済み、副作用もほとんどありません。胃食道逆流症の場合、内服後症状は改善し、中止後再発することが多いことで診断がつきます。このPPIテストの注意点は、胃カメラで病状を確認することです。つまり、胃カメラで他の病気がなく、PPIが効果ある場合に初めて胃食道逆流症と診断がつきます。そうしなければ、同じ症状でも、食道ガン・胃ガン・胃潰瘍等の疾患を見逃してしまいます。最近では、胃カメラも細くなり、また、以前つらい思いをした方には、鎮静剤を用いた方法でリラックスして検査を行うことが可能です。これらの症状に思い当たる方は、消化器専門医への受診をおすすめします。
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