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季節性アレルギー性結膜炎ってなに?

Text by 江口眼科病院 外山 琢
季節性アレルギー性結膜炎(SAC)の人には毎年決まった季節に目のかゆみ、涙などの症状が出現します。SACの大部分は花粉性であり約70%に鼻炎症状が見られます。
治療で重要な事は原因物質(アレルゲン)に近づかないことです。
外出時にマスクや眼鏡を装用したり帰宅時に衣服についたアレルゲンをよく落とすことも大切です。治療は、抗アレルギー薬の処方が主体ですが、症状が強い場合にはステロイド点眼薬を使用することもあります。
ステロイド点眼薬は副作用もあり眼科医の指導の下に使用する事が必要です。
SAC症状が現れる2週間前から点眼治療を開始する治療法(初期療法)で、症状の発生率が抑えられる事が知られており現在は、この治療法が普及してきています。毎年、同じ時期に同じ悩みを抱える方は一度、眼科で相談してみてはいかがでしょうか?
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男性の性(2)

Text by 岡本ひ尿器科医院 岡本 知士
−染色体的性の決定−
ヒトがオトコになるかオンナになるかは、精子が卵子と受精した瞬間に決まります。
卵子の染色体はどれも22+Xですが、精子の染色体は22+Xと22+Yの2種類あって、22+Xの精子が卵子と受精すると受精卵は44+XXでオンナになり、22+Yの精子が卵子と受精すると受精卵は44+XYでオトコになります。
つまり、受精卵がオトコになるかオンナになるかは精子によって決まるわけで、X染色体を持った精子ならオンナ、Y染色体を持った精子ならオトコ、ということになります。
昔、歌手のちあきなおみは“X+Y=LOVEという歌の中で、『X、それは貴方、Y、それは私、プラス、イコール、ラブ、ラブラブアイラブユー〜(作詞:白鳥朝詠)』と歌いヒットさせました。
“喝采”が大ヒットしてレコード大賞を取るずっと以前の、まだセクシーアイドル路線で売り出していた頃だと思います。
またプロレスの世界では“ミスターX”という覆面レスラーがたびたび登場し(複数いたらしい)、どうも世間では“X=オトコ”というイメージが強いようですが、染色体的にいうとYがオトコなのであります。ー性器的性の決定ー染色体によりオトコと決定された受精卵はその後、お母さんのお腹の中(胎内)で成長していくわけですが、その間、男性ホルモンやある種の女性化抑制物質(ミュラー管抑制物質)により、性器は男性型へと発達していきます。
逆に言うと男性ホルモンや女性化抑制物質が正常に分泌されないと、いくら染色体的にはオトコでも性器は女性型となってしまいます。
なかなかオトコになるの大変なのであります。
通常、胎生12週ぐらいで男性器が形成され男女の区別がつくようになります。
ただこの時期、外性器(陰茎・陰のう)はそれらしき形をしているものの、陰のう内にまだ精巣(睾丸)は無く(胎生12週では睾丸は腹腔内にある)、胎生30週くらいになってやっと、精巣(睾丸)もあるべきところー陰のうーに納まり、外見的にはこれでようやくオトコが完成します。
では、なぜオトコだけが股間にあのようなものをブラブラさせているのでしょう?(つづく)
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子供の火傷(やけど)の予防と初期治療

火傷(やけど)は年齢によって原因が違います。15歳以下では8割が高温の液体、15歳以上では火災が50%以上です。今回は子供の火傷についてお話しします。家庭内の乳幼児のケガで一番多いのが火傷です。見落としがちな乳幼児の火傷の特徴は成人より皮膚が薄いため火傷になり易いことです。『0-1歳の火傷の危険度ランキング』は1位:みそ汁、めん類(カップラーメン等)、シチューなど(つかまり立ちを覚えた赤ちゃんがテーブルクロスを引っ張る)、2位:ストーブ、3位:電気ジャーポット、4位:花火、5位:電気アイロン。意外と危険なのは低温火傷です‼心地よく感じる(40~50度)のものに長時間皮膚が接することで重症の火傷が起こります。電気あんか、電気毛布を使用するときは注意しましょう。また冷却・消臭スプレーガスによる引火にも気を付けましょう。日常の予防としてはテーブルクロスの使用は控える、熱いものはテーブルの中央に置くようにしましょう。まず、子供の場合「火傷かな」と思ったらとにかく流水で10分程度水洗浄しましょう。衣服を着ている場合は無理に脱がせずそのまま水洗です。赤み、水泡の有無、火傷の大小にかかわらず近くの医療機関に受診してください。(消費者庁調べにより)
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痛風(つうふう)

風が吹いても痛いので痛風と呼ぶと言いますが、足の親指の付け根が真っ赤に腫(は)れているのを見ると本当に痛そうです。痛風は血液の中の尿酸が多いとかかる病気ですが、昔はぜいたく病とも言われていて、肉を食べる人に多いのでそう呼ばれました。焼肉をたくさん食べたプロ野球選手なんかには多かったようで、現役時代の王監督が痛風だったなんていうのは、話が古すぎるでしょうか?今では皆さん豪快に焼肉を食べますけれど、昔は焼肉なんかもぜいたくだったわけです。痛風というのは、足が腫れるだけではなく、血尿が出て腰のあたりが死ぬほど痛い尿路結石(にょうろけっせき)や腎臓、血管壁(けっかんへき)に尿酸がたまった状態も全て痛風と呼びます。いずれも、血液の中に溶けているはずの尿酸が、濃くなりすぎて溶けきれずに結晶になると、かたまりになって出てくるわけです。血液検査を受けている人でしたら、必ず腎臓の機能の欄に尿酸値というところがあります。7mg/dlが理論的には血液に尿酸が溶けている限界で、それより濃くなると危ないです。砂糖を水に溶かしても、いっぱい砂糖を入れすぎるとザラメになりますが、そんな状態です。男性では二十歳を過ぎたら、女性では閉経後に尿酸値はピークになります。ですから、痛風は男性に多くて、しかも五十歳を過ぎた頃からかかる人が多くなります。高血圧の人の腎臓は尿酸を捨てるのがうまくいかなくて、痛風になりやすいということもあります。痛風で高血圧だと血管に尿酸がたまって血管が硬くなる動脈硬化も進みます。濃いおしっこは酸性なので尿酸が溶けにくく、薄いおしっこはアルカリに近くなるので、尿酸がよく溶けます。尿酸が7mg/dl台の人は、水を多めに飲んでいっぱい出すと尿酸は少し下がります。8mg/dlでは薬を飲んで下げましょう。9mg/dlでは「足が痛くなりますよ」と内科の教科書には書いてあります。暑い日に屋外でするバーベキューはビールも美味しいのですが、痛風の人は要注意。『水も飲みながらビールをおかわり』です。
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『しあわせ』な矯正歯科治療

昨年今年と、当院で矯正歯科治療を受けた口蓋(こうがい)裂患者さんの資料を整理して某大学の大学院生と一緒に指導を含めて論文にまとめており、昨年は1編、今年も3月に提出予定です。一応わたしもその大学の非常勤講師となっておりますが、若い院生と一緒に論文を書いていると、自分も本当に勉強している感じがしております。矯正歯科の技術は、その人独自のものであるという面もあることから、矯正歯科に携わる歯科医の中には自分の技術を「芸術」とか「アート」と表現する人も少なくありません。しかし「医学が科学の一分野である」ということは、万人が認めるところであり、矯正歯科学を含めた歯科学も当然科学の一分野です。最近EBM(EvidenceBasedMedicine)という言葉が良く使われています。聖路加国際病院の福井次矢先生は「〝適切な診療〟とは、つまるところこれまで行われてきた研究についての質の高いエビデンス(検証結果)を医療従事者が知っているかどうかにかかっている。治療効果・副作用・予後の臨床結果に基づき医療を行うというもので、専門誌や学会で公表された過去の臨床結果や論文などを広く検索し、時には新たに臨床研究を行うことにより、なるべく客観的な疫学的観察や統計学による治療結果の比較に根拠を求めながら、患者とも共に方針を決めることを心がけるべきだ」と述べております。矯正歯科の分野のなかで、口唇顎口蓋裂児(こうしんがくこうがいれつじ)の治療は、15年以上にわたり歯科医と患者さんが関わりあう治療ですので、医学の進歩の把握やEBMの実践、高度な治療技術の習得が当然必要です。しかし治療により得られた結果が、患者さんおよびその周りの家族の方々に喜んでもらえたか、その患者さんの「しあわせ」に関与できたかどうかを数値で測ることは不可能ですが、謙虚に考え、受け止め、考え続けなければならない問題です。
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