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コラムを読む

手の血管

「手の血管がふくらんで見えるんです。」と相談されることがあります。まず自分で簡単に確認してみましょう。手を高く上げて下さい。ふくらんでいた血管が萎みましたか?次に手を下ろして下さい。またふくらみましたか?それは静脈という血管です。もし手を上げても下ろしてもふくらみが変わらない場合やドクドク拍動している場合は動脈かもしれません。確認するために病院で診てもらいましょう。循環器内科、心臓血管外科が専門科です。もし静脈だとわかった場合は必ずしも病院で相談する必要はありません。それは単なる血管の拡張であり、加齢や体質によるものです。若い時に比べて血管周囲の脂肪などの組織が減ってきて相対的に浮き出て見えやすくなります。また体質的に表面に沢山血管が走行している人もいます。さらにスポーツや仕事で腕の筋肉を過度に使用する場合、静脈が発達して太く見えやすくなります。一方、静脈瘤という病気があります。静脈の中にある静脈弁が壊れてしまったもので、特に下肢に出来る静脈瘤は妊娠や出産を経験した女性に多く見られます。しかし手には静脈瘤はほとんど発生しません。何故なら普段の生活で立ったり座ったりする状態で手はほぼ心臓と同じ高さにあるため、静脈弁に圧力が掛からず弁が破壊されることは稀だからです。手の静脈の拡張は治療を要する病的な意義はありません。手を見せることを職業とする場合など特殊なケース以外は治療しません。むしろ手の血管をつぶしてしまうと将来大きな病気になった時、採血や点滴をする時に大変困ります。将来への備えとして手の血管は大切にしましょう。
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コンタクトレンズ使用にあたって…2008年版

Text by 吉田眼科病院 岡田 佳典
7月11日付の新聞各紙に、コンタクトレンズ規制の記事が載っていたのを御存知ですか?現在は「雑貨」として扱われているカラーコンタクトレンズ(カラコン)を「医療機器」として薬事法で規制するというものです。コンタクトレンズは、材質別ではハードレンズ・ソフトレンズがあり、昨今では使い捨てタイプのレンズの需要が高いようです。また遠近両用型や瞳の色が違って見えるカラーレンズなど用途別にも様々なバリエーションがあります。特に若い女性の間では、ただファッション用として装用している方も増えており、主に度の入っていないカラーコンタクトレンズが用いられるケースが多いようです。確かに瞳の色や雰囲気が変わる訳ですから使いたいと思う方もいるのでしょうが…???コンタクトレンズがメガネと大きく違う点は、目に接触するレンズであるという事だと思います。これによってメガネでは補いきれない強度近視や乱視の矯正ができたり、治療の一環として使用する事で症状を緩和させたりする事ができる訳ですが、反面使い方によっては角膜を傷つけたり、アレルギー性結膜炎の原因となったり、それらを長引かせたりするケースもあります。従って眼科で診察の上、処方される必要があり、また定期的な検査も重要視されるのです。しかし、量販店もしくはインターネットを通じて購入された場合、個々の眼に合ったレンズか否か判断する事ができません。結果、重篤(じゅうとく)な角膜・もしくは眼球全体の障害を起こし失明に至るケースも見受けられます。残念ながらこの様な悲しいケースをゼロにする事が難しいのが現状です。従って、法の規制もさることながら、使用している個人個人がコンタクトレンズ=医療機器という自覚をもってお使い頂きたいと願うばかりです。この記事をみて一人でも多くの方が眼科受診の重要性を理解して頂ければ幸いです。
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加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

Text by 江口眼科病院 北 直史
今回は加齢黄斑変性についてお話します。この病気は平均寿命がのび高齢化社会となるにつれて、よくみられる病気となりました。病気の基礎には老化に伴う網膜の機能低下があり、これが原因で異常血管が発生し網膜に水がたまります。網膜はカメラでいえばフィルムに相当するため、水がたまると物がゆがんで見えます(歪視:わいし)。我々眼科医は眼底診察に加えて様々な検査を行い、総合的に判断します。病気の進行を抑える治療として、以前からレーザー治療(光線力学療法)が行われていましたが効果が不十分な症例も多く見られました。ここ数年で抗VEGF薬を用いた新しい治療も加わりました。また、昨年末からは抗VEGF薬に新しい薬が承認され、選択肢も広がっています。ですので、歪視がある方は一度眼科を受診されることをお勧めいたします。
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学校での歯科健康診断について

Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳
歯科健康診断はなぜ行うのでしょう?それは病気を気にせず、勉強やスポーツなど学校生活を明るく元気に過ごせるように健康状態をチェックするために行います。もちろん、もっとより良い健康な生活を送れるようにするためにはどうすれば良いかも、併せて診断します。まず、歯を見ることから始まります。虫歯になっていないかどうか、前に治療した歯がちゃんとしているかどうか、歯が欠けている所がないかをチェックします。欠けていた場合は、該当箇所に人工的に歯を入れるべきかどうかを判断します。次に、虫歯に進みやすい状態にある歯かどうか、歯と歯の間の見づらい部分についても虫歯かどうかをチェックします。その後、顎の関節の状態に異常がないかどうか、歯並びや噛み合わせに問題がないかどうかをチェックします。最後に、歯を支えている歯の周りの肉や骨に病気がないかどうか、また、歯の汚れについてもチェックします。歯科健診の結果において何らかの異常を指摘されたなら、歯科医院を受診することをお勧めします。平成13年12月に昭和タウンプラザA館2階に開院して12年が過ぎました。この度5月12日(月)、昭和2丁目27番24号(桐花通り沿い、函館商業高校向い)に新築開院する運びとなりました。新しいクリニックは、現クリニックより徒歩3分の距離です。つきましては、5月10日(土)に新しいクリニックの内覧会を開催いたします。設備や内装をご覧頂くだけではなく、歯に関するご質問などもお気軽にご相談ください。今まで通り、子供の咬合(かみ合わせ)誘導、審美歯科(ホワイトニング)、インプラントなどにも力を入れており、咬合治療、予防治療、歯周病治療、口臭治療などの診断及び治療を通じて、トータルヘルスケアの確立を目指しておりますので、これからも宜しくお願い致します。
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胸の痛み、それをどう伝えていますか?

Text by 関口内科 関口 洋平
「先生、昨日の夜テレビを見ていたら突然胸が痛くなりました。
すこしの間我慢していたらおさまったので、救急病院へは行かなかったのですが・・・」と、Aさんは不安な表情を浮かべながら今は痛くない胸をさすりました。このAさんのように診察の時に既に症状が無くなっている胸痛は、しばしばその診断を難しくさせます。
このような一過性の胸痛をおこす疾患で一番重篤なものは狭心症です。
狭心症は心筋梗塞の前兆でもあり、その診断が遅れることは死亡への危険を高めます。
そのため、その胸痛の原因が狭心症であるか否かを鑑別することはとても重要になります。狭心症は、胸痛が残っている間であれば心電図をとることですぐに確定診断がつくのですが、Aさんのように来院時にすっかり胸痛が消えている場合は、心電図だけでは判らないことが多いのです。
そのため、診断の決め手としてとても重要なのは、どんな性質の胸痛だったのかということです。
何をしていた時に発症したのか、安静時なのか動作時なのか、痛みの場所は胸のどのあたりなのか、背中や肩や下あごの痛みを伴ったのか、痛みは体位によって軽減しなかったのか、痛みの強さは冷や汗が出るほどの強い圧迫されるような痛みか、弱い違和感のようなものだったのか、動悸や眩暈(めまい)や息苦しさも伴ったのか、持続時間は数秒間か、数分間か、数時間か、などの情報が狭心症を強く疑わせるか否かを診断する鍵となります。
また、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満、メタボなどの生活習慣病があるかどうかも重要です。このようにして診断された結果、狭心症を「強く疑われる人」は入院して心臓カテーテル検査(冠動脈造影)を受けることを勧められます。
その結果で冠動脈に高度な狭窄病変が見つかった場合は薬物治療の他にカテーテル(ふうせん、ステント)治療やバイパス手術などを受ける場合があります。
しかし、「強くは疑われない人」の中にも狭心症である可能性は少なからずあるため放置されることはとても危険です。
入院せずにできる冠動脈CT検査や運動負荷検査やホルター心電図などを行い、狭心症を否定してしまう事で大きな安心を得る事ができるでしょう。
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