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顔の腫瘤(しゅりゅう)と黒子(ほくろ)

顔の腫瘤としてよく見られるものに粉瘤があります。米粒大のものから大きいものは半球状に隆起します。少し圧迫すると悪臭のある粥状の内容物が出てきます。炎症を起こすと周囲が赤くなり、痛みを起こし、切開排膿治療を行わなければならないため約2〜3週間かかりますが、炎症を起こさない小さいうちに摘出すると約1週間で治療ができて傷跡も小さくて済みます。また、黄色腫という30歳代から瞼の周囲に出現してくる乳白色の平坦な腫瘤があります。高脂血症によって生じるといわれていますが、痛みも痒みもないため、放置してしまうことがほとんどですが、徐々に増大するため、小さいうちにレーザー治療などで摘出することをお勧めします。黒子は多くは色素性母斑といわれるもので、黒色の斑で点状のものから小豆大のもの、また平らなものから隆起しているものまであります。とくに摘出する必要のない黒子もありますが、短期間に大きくなってきたり、また、頻繁に出血するようであれば、診察を受けてる必要があります。年齢が高くなると今まであった黒子が徐々に大きくなったりしますが、特に問題のある症状ではありません。しかし、頻繁に痒みが起こり始め、血がでやすくなったりするようであれば、形成外科、皮膚科の専門医の診断を受けてください。またー黒子なのかシミなのかわからない色のむらや凸凹、部分的に乾燥したように皮膚が度々剥けてくるようなとき黒子やシミが治ってはまた生じ、赤みやかゆみを起こすとき黒子やシミの下にしこりがあるとき鼻、口の周囲の黒子で、以前からあるけれども最近大きくなって小豆大になってきた方このような症状のある時は専門医の診断を受け、保険治療を受けることをお勧めいたします。
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在宅での褥瘡(じょくそう)治療

褥瘡というのは「床ずれ」のことです。寝たきりや、それに近い状態の患者さんの体が、ベッドや車いすなどによって圧迫されて起こります。近年、在宅医療の広がりとともに在宅で褥瘡を治療するケースも多くなっています。在宅での褥瘡の治療は、困難ではありますが、可能です。しかし、いくつかの条件はあります。まず、全身の状態がよいことです。寝たきりであっても、栄養状態がよく、褥瘡を治す体力があることです。ある程度動けるような方の場合は、治る確率は格段に上昇します。また、家族の方々の協力も不可欠です。毎日の治療はたいへんで、家族の方の負担は大きなものになります。しかし、家族の方の協力が強い場合には、褥瘡は良くなることが多いと感じています。そして、どのような褥瘡であれば在宅でも治療は可能なのでしょうか。大事なのは、炎症がないことです。炎症があると、熱が出たりして全身の状態が悪くなります。こうなると点滴などの治療が必要になってしまいます。また、褥瘡の深さも重要です。浅い褥瘡であれば、適切に治療することによって比較的短時間で上皮化して(皮膚ができて)治っていきます。深い褥瘡の場合は壊死組織が付着している事も多く、このような壊死組織は外科的に除去しないと細菌の巣になってしまうこともあります。でも、壊死組織が適切に除去出来れば在宅でも治療は可能です。問題は初期の褥瘡です。浅い褥瘡も、深い褥瘡も初めは赤くなっているだけのことがあります。浅い褥瘡はそのまま赤みが取れてきます。でも、深い褥瘡は時間が経つにしたがって紫色になり、二週間くらい経つと黒くなってきます。黒い部分は皮膚が壊死してしまっているのです。初期の褥瘡を深い褥瘡か浅い褥瘡か見極めることが大事です。
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扁桃腺(へんとうせん)が大きいと言われたことないですか?

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
一般的に扁桃腺(扁桃)と言われているものは正式には口蓋(こうがい)扁桃といいます。
ほかに咽頭(いんとう)扁桃、舌根扁桃、耳管扁桃という扁桃があります。
その中で特に肥大を起こすものは口蓋扁桃、咽頭扁桃、舌根扁桃です。
扁桃は一定の年齢で大きくなるものです。
口蓋扁桃は7〜8歳、咽頭扁桃は6〜7歳、舌根扁桃は50〜60歳代で肥大がピークになると言われています。では扁桃が大きいとどんな影響があるのでしょうか。口蓋扁桃、咽頭扁桃は幼少期に肥大します。
扁桃肥大が原因となる病気としては睡眠時無呼吸があります。
いびきがひどく、無呼吸があるお子さんは扁桃肥大の可能性があります。
また、舌根扁桃の肥大はちょうどガン年齢と重なるために舌の奥の腫瘍だと思い込み、ガンではないかと不安になってしまうことがあります。
扁桃肥大があるからといって扁桃炎を起こしやすくなるということはありません。
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コンタクトレンズと老眼

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
僕が眼科クリニックを開業したのがちょうど十年前になりますが、そのころから遠近両用コンタクトレンズ(以下CL)は、これから使う方が増えてくるだろうと考えていました。ですが、いかんせん、その当時は自分はまだ老眼ではなかったものですから、テストレンズをつけてみてもよく見えているのかどうか実感がありませんでした。ところが、四十五歳にもなってくると自分でも急に老眼になってきました。そこで自分でもCLの老眼対策をしなくてはならないこととなり、もう一度遠近両用CLを試してみました。するとどうでしょう―今度は遠くはもちろん近くも見やすくなっているではありませんか。改めて遠近CLを見直してみました。現在色々な遠近両用CLが発売されていますが、あの小さいコンタクトレンズにどういうふうに遠用度数・近用度数を配置するかというところがみそで、それぞれの見え方の特徴が出ます。例えばコンタクトレンズの中心から、近用・中間用・遠用と順番に度数を変化させたり、遠用・近用・遠用・近用と交互に入れてみたり工夫しています。また、小さいコンタクトに遠用・中間・近用の度数を全部入れてしまっているので、CLを通して目の中に入ってくる光の中には、遠くにピントのあう光と近くにピントのあう光の両方があります。遠くを見ようと思った時、近くを見ようと思った時、それぞれに目的の光情報を頭の中でピックアップするというのが遠近両用CLの作り方です。それ故、逆にピントの合っていない光情報も、常に目の中に入っているためちょっとずつにじんだ感じを感じられてしまいます。ですからレンズの大きな普通の眼鏡に比べて全てがすっきりというわけにもいかないのが実情です。普通の眼鏡にしても遠近両用眼鏡だとどうしても慣れないという方がおりますが、遠近両用CLも、使ってみてやっぱりうまく慣れないと思う方もおります。
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まぶたの病気(2025年 函館メディカルガイド掲載)

Text by 藤岡眼科 理事長・院長 藤岡 達彦
日々の診療で、まぶたの病気の患者さんを診察することがよくあります。1、眼瞼下垂症2、眼瞼内反症3、眼瞼腫瘍(良性、悪性)4、眼瞼痙攣5、眼瞼皮膚炎、そのほかたくさんの病気があります。1、眼瞼下垂症は上まぶたが上がりづらくなる病気で、まぶたの皮膚がたるんでいる場合と、まぶたを上げる筋肉が弱って上がらなくなる場合があります。この2つが合併していることもあります。原因は加齢によることが多く、ハードコンタクトレンズの長期装用によることもあります。眼瞼下垂による見づらさがあれば治療の適応になります。治療は手術的に行います。2、眼瞼内反症は、まぶたの皮膚がクルンと眼球側に内反してまつ毛が眼球に触れて傷になり異物感が出ます。乳幼児期に発症することがあり、成長とともに改善されることもありますが、手術的治療が必要になることもあります。高齢者になってからの発症は症状が強い場合、手術が必要になります。3、眼瞼腫瘍(できもの)は、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。良性のものには、いわゆるものもらいといわれる霰粒腫、麦粒腫がありますが、まぶたの腫れ、圧痛があります。治療は眼科医処方の点眼で様子をみますが、切開が必要となる場合があります。悪性腫瘍は基底細胞癌、扁平上皮癌、脂腺癌、悪性黒色腫などがありますが、まぶたの辺縁に腫瘤ができ、良性腫瘍はツルンとしているのに対して腫瘤がいびつで不整な感じです。ものもらいだと思って点眼してもなかなか治らないと思っていたら脂腺癌だった、という例もあります。4、眼瞼痙攣は、自分の意思とは関係なく不随意にまぶたをギュッと閉じてしまう状態のことで、内服で改善しなければボツリヌス毒素のまぶたへの注射が有効なことが多いです。5、眼瞼皮膚炎は、まぶたのかゆみや発赤、かさつきの症状があり、原因は空気の乾燥や化粧品、薬剤や植物のアレルギーなどが考えられます。目のまわりの皮膚はとても薄いので目のまわりに使用して良いお薬を塗布するようにしましょう。以上、まぶたが下がってきた、まつ毛が眼球に触れている、まぶたの腫れ、できもの、かさつきなどがありましたらお近くの眼科をぜひ受診してみて下さい。
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