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中途視覚障害の3大要因とは?

Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子
日本においては、緑内障・糖尿病網膜症・網膜色素変性症が中途視覚障害の3大原因と言われています。①緑内障は、眼圧が高いことにより、視神経が圧迫されて枯れていき、見える範囲が狭くなってしまう病気です。緑内障は進行性なので、残念ながら、一度失ってしまった視野は元に戻すことができません。そんな大変な病気なのに、実は自分では、ほとんど気付きません。なぜならば、視野が欠け始めていても、もう片方の目が助けてくれているからで、自覚症状が出るころには、かなり視野が狭くなっています。日本人では40歳以上の20人に1人が緑内障です。緑内障にはいろいろなタイプのものがあり、正常な眼圧であっても、その人にとっては、視神経が圧迫を受け、視神経が枯れていくタイプもあります。これを「正常眼圧緑内障」と言います。眼圧が高いタイプと違い、眼痛やかすみ目などの症状を伴わないため、発見されていないことが多くあります。実は、日本人はこの「正常眼圧緑内障」が多く、緑内障患者の半数以上を占めています。②糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症ですから、内科で糖尿病と診断をされた方は、眼科を受診し定期的に眼底検査をすれば、眼底出血も早めに発見できます。ところが、かなり視力が低下してから初めて眼科を受診する方が多いのが現実です。この場合、治療をしても、中途視覚障害の方向に向かっていくことがあります。ぜひ、内科と眼科の両方を早い時期から受診することをお勧めします。③網膜色素変性症は、遺伝性疾患で、残念ながらこれといった良い治療方法は現時点ではありませんが、今話題のiPS細胞による治療法がこれから期待されています。以上のような、中途視覚障害にならないよう早期発見・早期治療が大切です。眼科の検査は痛くないので、気軽に、定期的に眼科を受診することをお勧めします。
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道南地域の急性期医療の役割を担う。チーム医療により安心と信頼の医療を提供。

1930年の開設以来、80年にわたり道南地域の基幹病院としての役割を担ってきた函館中央病院。かけがえのない生命と健康を第一に尊重する心ある医療を基本理念とし、最先端の急性期医療、難度医療の実践に努めている。数次にわたる増改築工事を経て病床数は527床を有する。2007年には日本医療機能評価機構から「Ver・5」の認定を受けた。09年2月には道内3施設目となる総合周産期母子医療センターの指定を受け、NICU9床、GCU16床、MFICU3床を備え、24時間体制で母体搬送を受け入れ、ハイリスクの妊娠や出産、低出生体重児のケアにあたっている。年間の出産数は約800件に及ぶ。助産師外来の開設やマタニティーヨガ教室など、患者要望に応える取り組みも行っている。09年4月にはICU(集中治療室)センター6床を開設し、急性期患者の受け入れ態勢の充実を図った。診療科は19科にのぼり、特に整形外科は、脊椎、上肢、下肢、リウマチの各分野で最良かつ最先端の治療を実践し、経験豊富な専門医が12人在籍し国内最大級の診療体制を整えている。各分野の臨床成績を国内・海外の主要な学会やジャーナルに数多く発表している。年間約1700例の手術を実施し、併設する脊椎センターも脊椎外科指導医が4人おり、年間約500例の脊椎手術を実施し、全国有数の症例数である。循環器内科は救急疾患である急性心筋梗塞や不安定狭心症を含む急性冠症候群やうっ血性心不全などの疾患の診療に重点を置き、これらの疾患に対しては24時間体制で対応している。また、手術を要する重症の循環器疾患は、心臓血管外科が担当している。内科・消化器内科は、肝胆膵、消化管の腫瘍性疾患と炎症性疾患に対する診断と治療に注力し、糖尿病をはじめとする生活習慣病のプライマリーケアを重視している。07年には外来化学療法センターを開設し、これまで以上に落ち着いた療養環境で治療が受けられるようになった。小児科は未熟児・新生児、小児神経、小児循環器の各専門医が診療にあたり、非常勤医による血液・腫瘍疾患、腎臓疾患、染色体・遺伝性疾患の各専門外来を設置している。外科は消化管疾患、肝胆膵、乳腺・内分泌外科を専門とし、患者負担が少ない内視鏡による鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡)に積極的に取り組んでいる。また乳がん診療にも力を入れ、マンモグラフィ読影認定医が3人いる。形成外科は褥瘡(じょくそう・床ずれ)、熱傷、顔面外傷、皮膚悪性腫瘍などの治療を実施し、重症疾患の手術を数多く実施している。院内にはドトールコーヒー店をはじめローソンもオープンし、アメニティの更なる向上を図っている。「効率のよいチーム医療によって、道南の皆様に安心と信頼の医療を提供しながら、ご意見やご要望もいち早く取り入れて、今後ともいっそう地域に開かれた病院を目指しています」と、橋本友幸院長は話す。
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点眼の仕方

Text by はこだて港町眼科 松下 知弘
〇正しい点眼の仕方をご存じですか?突然ですが、正しい点眼の仕方を知っていますか?眼科で治療といえば「点眼」です。教わったことはないけれど、なんとなく子供のころから自分なりにやっていた、なんてことはありませんか?目尻から流し込んだり、ぱちぱちしたり…。正しく点眼をしないと効果が減少するどころか副作用ばかりが目立ってしまうことがあります。点眼薬の種類はたくさんあり容器の形も違いますが、正しい点眼の仕方は基本的にはどの点眼薬も同じです。〇点眼方法の実態少し古いデータになりますが、患者を対象とした点眼の実態調査の結果を示します。・目薬をさし過ぎている(2滴以上)…33.5%・点眼後に「目をぱちぱちさせている」など、適切な点眼を行っていない…94.2%・目薬が鼻やのどの方に流れて薬の味を不快に感じる…38.8%・目薬が目から流れ出て後始末が面倒と感じている…35.9%・目薬が目の中にうまく入らず、目の外に落ちてしまう…35.2%・点眼容器がまぶたやまつげに接触する…41.1%・開封後1カ月以上経過した点眼を使ったことがある…38.6%・十分間隔をあけずに複数の目薬を点眼している…37.2%〇正しい点眼の仕方まぶたやまつげに触れないように1滴だけ点眼薬を目に垂らし、しばらくまぶたを閉じて目薬が鼻やのどの方に流れないように目頭を軽く押さえることが大切です。目をぱちぱちする必要はなく、まぶたに残った余分な目薬はティッシュペーパーなどで拭き取ってしまって構いません。点眼の種類によっては点眼後に目の周りを洗い流したほうがいい場合もあります。複数の目薬をさす場合は、5分以上あけてから次の目薬をさすと効果的で、間隔が短いと最初の目薬が洗い流されてしまい、効果が減少してしまいます。点眼の仕方が気になる方は、一度、眼科医にご相談ください。
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顎関節と矯正歯科

歯は、あごの骨のなかに生えており、その骨には筋肉や血管、神経が、全身といろいろな形で強く関連しております。歯科も医学の一分野ですので、したがいまして歯科だけの知識で、取り組むことは不可能です。矯正歯科治療においても例外ではありません。上あごと下あごは、耳の穴の前にある顎関節でつながっています。そして口を閉めた状態から口をおおきく開けると、下あごの関節は、回転しながら、前のほうへ動きます。このとき、耳の前の部分は下あごの関節が前に移動するため引っ込んだようになります。耳の穴に指を入れて、口を大きく開けると、動いている様子が良く分かります。そして、口を閉じるときには、上あごと下あごの間にある咀嚼筋と呼ばれる大きな筋肉の力で、かみ締めます。できるだけ全部の歯に当たるように噛んだ場合、理想的には、上あごの犬歯が、下あごの犬歯とその後ろの歯(第1小臼歯)とぶつかり、かみ合います。口を閉じて噛んだ時には、理想的には、すべての上あごの歯、1本1本が、下あごの歯の2本の間に入り込み、かみ合うことで、安定します。このとき下あごの顎関節は、上あごの関節の窪みの、ほぼ真ん中にあります。矯正歯科治療は、下あごと上あごの歯を、このような、噛み合わせを作り、安定させることが、主な目標の一つです。従いまして、ほとんどの場合、上あごと下あごの歯、両方とも矯正装置を装着することが良い噛み合わせを作るためには必要となります。首から背中にある筋肉などの異常により、噛み合わせが変化したり、就寝時の強い歯軋りなどは、安定した噛み合わせを壊すことがあります。腰痛と心理的な関係がよく言われておりますが、顎関節症も心理的な関連性について考慮しておく必要があります。歯も体の一部ですので、歯槽膿漏などの歯科疾患、経年的変化や老化其の他により、変化します。矯正歯科治療によりえられた安定した噛み合わせを保つためには、患者さんと我われの協力的、継続的な努力が不可欠です。
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生活習慣病、メタボリック症候群

Text by 函館西部脳神経クリニック 院長 小保内 主税
「生活習慣病」や「メタボリック症候群」という名前は、ご存知でしょう。医療者は病気に色々名前をつけますが、診断された人は気持ちの良いものではありません。診察の際に「メタボですから」と恥ずかしそうに、苦笑いを浮かべる人がいます。どうして苦笑いなのでしょう。「スティグマ」という言葉があります。ギリシャ語で、奴隷や犯罪者に付けられた「印」の意味です(日本でも「島流し」から戻った犯罪者の腕に入れ墨が入れられました)が、現代では、身体的な障害や宗教など、周りとの違いが好ましくないとして区別する「印」として使われます。さて、「生活習慣病」や「メタボ」と診断されると、自身も、周囲の人間も「乱れた生活から、病気になったダメ人間」のレッテルを貼ってしまいます。この「レッテル」がスティグマです。結局、心配なので毎年、健診は受けますが、健診結果を隠し、医師には相談しません。「ダメ人間」のレッテルを見せたくないのです。最近、糖尿病学会の偉い方の講演をオンラインで聞きました。糖尿病に対する「スティグマ」を取り除きましょうというお話でした。現在、世界中がコロナウイルス感染で苦しんでいますが、糖尿病などの病気を持っている人の死亡数が多いという報道がされています。そのため、糖尿病患者さんの中には「私なんか、コロナにかかったら、一発でお終いですヨネ」などという人がいます。今回聞いた講演によると、これまでに分かっているデータからは、糖尿病でも血糖コントロールが良好な人達では、糖尿病でない人達と死亡率に差はないということでした。結局、病気であることが悪いのではなく、それをほったらかしにするのがいけないのです。病気は誰かのせいではなく、まして本人の責任でもありません。恥ずかしがることはありません。「生活習慣の悪い人」のレッテルを剥がしましょう、生活習慣病とは、生活習慣の改善でコントロールできる病気だと考えましょう。
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