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眼瞼下垂(がんけんかすい)

Text by 江口眼科病院 田寺 正樹
眼瞼下垂という病気をご存じですか?まぶたが垂れ下がって眼が開きにくくなり、視界が狭くなったり物が見えにくくなったりする病気です。眼瞼下垂の原因は大きく先天性と後天性、偽眼瞼下垂に分けることができます。先天性の眼瞼下垂は生まれた直後からみられるもので、乳幼児の視力発達の妨げになる場合があります。後天性の眼瞼下垂は、もともとは症状がなかった方のまぶたが下がってきたもので加齢によるものが多くを占めますが、ある日急にまぶたが下がった場合は脳梗塞や脳動脈瘤による動眼神経麻痺などが疑われますのでCTやMRIでの頭蓋内検査や血液検査が必要な場合があります。後天性の眼瞼下垂の患者さんは視界を確保するために、眉を吊り上げ眼を見開いたり、常に顎を上げながら物を見るようになることで慢性的な額の筋肉の緊張が頭痛や肩凝りなど一見まぶたとは関係のない症状を引き起こしてしまう場合があります。偽眼瞼下垂は本当は眼瞼下垂ではないのにまぶたのけいれんやまぶたの皮膚が垂れ下がってくることによって眼瞼下垂のように見えてしまう状態です。眼瞼下垂の治療は先天性のものや加齢性のものではまぶたを挙げる手術を行います。顔面神経麻痺などの神経の病気による眼瞼下垂には、まずは原因となった病気の治療を行い、改善がみられない場合に手術を行う場合があります。まぶたを挙げる手術にはさまざまな方法があり、患者さんの原因に応じて専門的な判断に基づいた手術が必要です。眼瞼下垂の簡単な特徴を載せておきますので、同じような症状でお悩みの方は眼科を受診してみてはどうでしょうか?①左右の眼の大きさが違う②以前より眼が小さくなった③一重まぶたが二重になった。二重まぶたの幅が広がった④額にしわを寄せて物を見る⑤顎を上げて物を見ている⑥まぶたが重いと感じる[手術は程度により保険適用外の場合もあるので、医師にご相談ください]
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妊娠期の食事 ーすでに赤ちゃんの歯が作られていますー

Text by 北斗歯科クリニック土永 浩史
妊娠したと分かるとうれしい気持ちになる妊娠初期ですが、この時からお母さんはご自分の体だけではなく、お母さんのお腹の中で育つ胎児のために母体を大切にしていかなくてはなりません。妊娠4~7週の時は、心臓、目、耳、手足など胎児の体の重要な器官が作られていく大事な時期で、薬や放射線などの影響を最も受けやすい時期とされています。それと同じくして歯や口蓋の形成が開始されます。乳歯は前歯から奥歯まで全部で通常20本有りますが、妊娠6~10週の間に胎児のお口の中で、その乳歯全部の歯胚(歯の芽、つまり歯と歯周組織の基となる細胞)ができ始めます。その後、妊娠18週頃には胎盤が完成し、臍帯(へその緒)を通して母体の血液からカルシウムやリンなどを取り入れ、それらが結合して石灰化し、歯が作られていきます。さらに、永久歯の第一大臼歯(6歳臼歯)や前歯の歯胚もその頃にはでき始めています。虫歯のできやすさの要因を大きく分けてみると、「虫歯菌」「砂糖」「歯質」「時間」の4つの因子があります。このうち「歯質」に分類される要因として「歯の形や大きさ」「歯並び」などといった遺伝的なものもありますが、「歯質の強さ」も1つの要因となります。この歯が作られ始めている時期に母体への栄養が不足すると、胎児の歯が強く作られにくくなることもあり、胎児の歯質の強さへの影響が心配されます。胎児の歯が作られているこの時期の食生活は、バランスの良い食事が望まれます。偏食を避け、できるだけ栄養剤やサプリメントに頼らず、自然の食材を幅広く摂ると良いでしょう。
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仮面高血圧(逆白衣高血圧)について

Text by 小笹内科医院 小笹 明
家庭血圧計が普及し、現在3000万台あると言われています。家庭血圧計が普及したことにより、家庭血圧が外来血圧と同じように重要であることが分かってきました。
病院で測ると高い血圧を示す「白衣高血圧」は以前から知られていましたが、最近では病院で測るよりも家庭血圧の方が高い「仮面高血圧」が「白衣高血圧」よりも脳梗塞や心筋梗塞を発症させるリスクが高いことが分かってきました。「仮面高血圧」には、早朝高血圧、ストレス高血圧、夜間高血圧の三つがあり、なかでも早朝血圧のコントロールが重要であると考えられています。外来血圧では、140/90mmHg以上を、家庭血圧では、135/85mmHg以上を高血圧と定義します。自宅で測った朝の血圧が、135/85mmHg以上の時は早朝高血圧が考えられ、より厳重な血圧コントロールが必要になります。
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インフルエンザについて(2023年11月ハコラク掲載)

Text by たからまち総合診療クリニック 院長 玉置 耕平
新型コロナウイルスが依然として猛威を振るう中、今年もインフルエンザが流行の兆しをみせています。今後の動静を見守る必要はありますが函館でも例年通り、もしくは例年より早く、流行が始まる可能性があります。インフルエンザの初期症状は新型コロナと似ており、喉の痛み、鼻汁、くしゃみや咳といった一般的な「かぜ」症状に加え関節痛や筋肉痛、倦怠感や悪寒などの全身症状を呈することが多いです。症状だけでインフルエンザと新型コロナとを鑑別することは困難です。インフルエンザを発症した方の中には肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方もいます。その重症化予防に大きな役割を果たしているのがワクチンになります。インフルエンザワクチンは接種後2週間後から効果が出始め、約5カ月効果が持続します。ワクチンには二つの効果があり、「発症予防」と先ほども挙げた「重症化予防」があります。「発症予防」についてはある程度の効果は認められていますが、ワクチンを打てば確実に発症を防げるというほどではありません。むしろ「重症化予防」の方が重要で、65歳以上の施設入所中の高齢者を対象にした国内の研究では、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。小児についても同様で、ワクチン接種により重度のインフルエンザのリスクが減少したという報告があります。WHO(世界保健機関)では重症化リスクのある方、または重症化リスクある方への感染予防のため、妊娠中の女性や6ヶ月〜5歳の小児、65歳以上の高齢者、慢性疾患のある方、医療従事者へのワクチン接種を推奨しています。これから本格的なインフルエンザ流行時期に突入し、新型コロナワクチンの秋冬接種も開始されます。引き続き感染対策と行いつつ、これらワクチンの接種をご検討ください。なお、今回のコラムは2023年9月時点での情報を元に作成しております。情報が更新される可能性があるため、実際に接種する際は一度かかりつけ医にご相談ください。
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加齢性眼疾患の予防法

Text by 藤岡眼科 藤岡聖子
加齢による目の病気の中で翼状片(白目の膜が黒目に伸びて入る)白内障黄斑変性症(網膜の一番まぶしさを感じる所の変化)は、紫外線=活性酸素で進行することが知られています。
サングラスも有効ですが、体内から活性酸素を減らすためには、ビタミンA・C・Eと亜鉛・銅が有効です。特に、黄斑変性症には、目に害のある青色光を吸収するルテイン、抗酸化作用のあるアスタキサンチンが有効です。
緑黄色野菜に含まれるルテインは、毎日、ほうれん草でサラダボールに2杯も食べないと効果がありません。
アスタキサンチンも金魚など魚の赤色色素なので、この二つはサプリメントでとり入れることをお勧めします。さらに抗酸化作用のあるω(オメガ)3系の油脂である魚油・亜麻仁油・しそ油を料理でとり入れるとよいでしょう。日々『抗酸化』を意識してバランス良い食事を摂り、足りない物をサプリメントで補うことで加齢性疾患の予防を心がけてみて下さい。
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