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コラムを読む

プチ脳梗塞をTIA(一過性脳虚血発作)と言います

血液が脳細胞に届くには、心臓から大動脈へと出て行き、大動脈から分かれた頚動脈を通って頭の方へ流れてゆきます。
先が細くなる廊下を心臓から出て行った先が脳細胞と思って下さい。
血液の廊下である血管は、血液が固まらないようにじゅうたんが敷いてある滑らかな道のようです。
血管がきれいで血液がサラサラなら、血は固まることなく流れてゆきます。
ホテルの長い廊下の両側にはいっぱい部屋が並んでいますが、それと同じように、手を動かす脳の領域、足を動かすところ、目で見たことを理解する所など働きの違う脳細胞の部屋が並んでいます。心臓の中で血が固まると心臓から流れ出て脳細胞に行く血管を途中で詰まらせることになります。
あるいは、頚動脈に動脈硬化が強ければ、じゅうたんのはげた状態と同じなので、血管のじゅうたんがはげたところで血は固まりを作ります。
この血の塊が脳への血管をふさいで、その先の脳細胞に血液が届かず、脳細胞が壊れてしまうのが脳梗塞です。
詰まった血管の先が手を動かす領域なら、足は動くし、目も見えるのに片手が動かなくなります。TIAとは脳梗塞の症状がごく軽く出る、梗塞の予告のような病気です。
脳梗塞の症状が1日以内、たいていは、15分程度で良くなります。
ボロッと箸を落として、手が利かなくなったけど、直ぐに良くなった、というような症状の出かたです。
血の塊が小さくて、一旦血管をふさいでも短時間で溶けて流れてしまえば、脳細胞の働きが回復するのです。
軽症で終ればめでたしなのですが、この後に大抵は大きな脳梗塞が起きるので、TIAがあれば、血をサラサラにする薬で、脳梗塞を予防するために治療を開始する必要があるわけです。動脈硬化が進まないようにするには、高血圧や糖尿病の治療が大事ですし、血管には運動が良いです。
ストレスや生活習慣でドロドロ血液になり易くなります。血液がサラサラかは自分の目で見てください。MCファンという器械を使って当院で見ることができます。
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40歳を過ぎたら、眼底検査を!!

Text by 藤岡眼科 藤岡聖子
「目を見ればその人がわかる」と言いますが、医学的にみてもこれは本当のことで、目は体の中で血管を直接観察できる唯一の臓器です。
身体がメタボならば、目にも高血圧・高脂血症・糖尿病による合併症が出現する可能性があります。イギリスの若者対象の調査によれば、「肺ガンや脳卒中よりも失明が一番恐怖である」という結果が出たそうです。
瞳孔を広げる点眼薬をつけて眼底検査を行えば、目の重要な病気を早めにみつけることができます。40歳以上の日本人の5%は緑内障で、疑いのある人を含めると8人中1人はいることがわかっており、日本の失明原因1位の病気です。
緑内障は進行性の病気ですが早めに発見し眼圧を下げる治療を行えば、進行を遅くすることができ、老後も身の回りのことができる視野を保つことができます。
緑内障も眼底検査と視野検査・眼圧測定でみつけることができます。早期発見のために定期的に眼科を受診しましょう。
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春の検診で視力の用紙をもらったら

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
新学期を迎え、われわれ眼科医も学校健診のため小・中学校を訪れます。視力検査を含め、目の病気が疑われれば専門医を受診するようにと、健診の結果用紙を子供たちは学校から頂いてきます。その中で特に注意しなければならないのが小学校1年生の視力検査の結果でしょう。小学校1年生にとって視力検査は初めての経験で、やり方も良く理解できないかもしれません。そのため検査結果が眼科で測る時より悪くなることもあります。しかしながらこの年齢で結果が悪い場合、遠視のお子さんも多く見受けられます。そして、遠視の場合、弱視(じゃくし)や斜視(しゃし)を伴っている場合があり、この1年生の時期を逃すと後でメガネをかけたとしても視力が回復できなくなってしまうこともある、目にとってラストチャンスの時期だとも言えます。簡単に言うと、近視は少なくとも近くを見ている時にはきちんとピントがあった画像が目に入るので弱視になることはありません。それに対し強い遠視の場合は近くも遠くもピントが合わず、常にぼやけてしまいます。いつもはっきりしない画像しか見えていないため視機能(ものを見る力)が発達することができなくなります。そのため放置するとメガネで矯正しても視力がでない弱視になってしまったり、また、斜視を来すこともあります。小学生の視力低下にまれに見られるのが心因性視力障害です。お友達がすてきな眼鏡をかけている。「自分もメガネが欲しいなぁ」というように強く思うだけで視力が出なくなってしまう場合もありますし、お友達とけんかをして「学校に行きたくないなぁ」、などという気持ちが視力に表れてしまうこともあります。そういう場合にはご両親はもちろん学校の先生ともよく話し合うことが必要なことがあります。健康診断で視力の結果が悪いときには放置せず、必ず専門医の精密検査を受けましょう。
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認知症の方との付き合い方

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
認知症の家族への接し方をよく聞かれます。明快なお答えが出来ませんが、認知症の人が特別なのではないと考えるよう勧めています。たとえば、徘徊と聞くと、やみくもに歩き回る姿を思い浮かべがちです。ご本人が言葉で説明できないことも多いのですが、出かけた後をつけて行くと、その目的が分かることがあります。また、「徘徊」しているところを警察に保護された時、その発見場所にヒントがあることもあります。かつての職場を目指していたり、子供時代を過ごした、今はない実家を探していることがあります。認知症では、過去から切り離され、未来への見通しもつかない全くの暗闇の中、足元を照らす光だけが残っている状態です。「今」がとても不安なために、安心できた過去に戻ろうとして家を飛び出すことも多いといわれます。ただ、途中で道が分からなくなり、「徘徊」という姿になってしまいます。排泄に失敗したとき、「私はやっていない」と言い張り、汚れた下着を箪笥の奥に隠し、介護者を驚かせます。これらは「身内に格好悪いところを見られたくない」という、誰にでもある当たり前の気持ちから出たと考えられます。一見、理解しがたい行動も、よく観察すると理由があることが分かります。また、患者さん自身が語った言葉に対して、「ゆっくり話してください」、「何を話したかより、どのように話したかということが大事です」というのがあります。患者さんは、早口で幾つもの事柄を話されると付いていけません。同じ言葉でも、喋り方、声の調子、顔の表情などで受ける印象が変わります。この聞いた時の気持ちは記憶に残るようです。したがって叱るような話し方ばかりしていると、患者さんとの関係が壊れ、後々のお世話が困難になるという悪循環に陥ります。どんな時でも人と話す時には、相手を傷つけない話し方、態度というものがあると思います。認知症だからと「構える」のではなく、自分と同じ一人の人間として、ちょっと相手のことを大切に思って接することをお勧めしています。
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妊娠すると虫歯になりやすい?

Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳
妊娠すると歯が悪くなるという話があります。胎児が母親の栄養(カルシウム)を取り入れることが原因といわれていますが、本当でしょうか?実際は何の因果関係も無いのが事実です。では本当の原因は――つわりなどにより歯磨きなどの衛生管理が不十分になることホルモンのバランスが崩れて母体が虚弱化してしまうこれらこそが虫歯や歯周病を発症させる原因なのです。歯科疾患はいったん発症すると自覚症状が出るまで一定期間かかるため、多くは出産後に気づき錯覚するのでしょう。これを防ぐためには日ごろから定期的に歯科医院を訪れることです。まめに定期健診を受けていれば治療が必要となった場合でも期間は短くて済みます。妊娠中の歯科疾患は胎児に影響を及ぼす場合もありますので、かかりつけの歯医者さんに相談してみて下さい。
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