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コラムを読む

前立腺がん

今回は前立腺がんという男性特有のがんについて。男性のがんにかかる部位で多いのは、順に、胃、肺、大腸、前立腺で4位。亡くなるのは肺、胃、大腸、肝臓、膵臓に次ぐ6位です。かかる率、発見が多いのは食生活の変化もありますが、PSA検査の普及が大きいです。前立腺がんの発見率が向上し、死亡率が低下していることの一つの要因でもあります。PSAとは血液検査でわかる前立腺のがんの腫瘍マーカーで、数値が高いほどがんが疑われます。女性特有の子宮がん、乳がんについてはどこの自治体でも検診の項目として助成されていますが、男性の前立腺がんは簡単なスクリーニングがあるのにそうもいかないのが現状です。PSAは、どの病院でも検査(保険適用外)できますので、心配な方はかかりつけの医師にご相談ください。
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ω-3系多価不飽和脂肪酸(EPA・DHA)

脂肪(脂質)は日本では10年前までは3大栄養素なのに悪者扱いされていました。しかし、最近の研究で若い小さな腹腔内脂肪は健康につかさどる重要な分子伝達物質を分泌する組織であることが分かってきました。脂肪には必ず脂肪酸が含まれていて、その中でω-3系多価不飽和脂肪酸(EPA・DHA)は炎症を抑え、健康に問題を起こす脂質を抑える非常に重要な働きを持つ脂肪酸です。ω-3(EPA・DHA)にはさまざまな疾患予防、健康維持に必要な働きがあり、毎日適切な量を摂取することが重要で食事から取ることが理想的ですが、サンマやサバなど魚の食べられない人はサプリメントを上手に使っていくことが大切です。また、アルツハイマーの予防には高齢になってからでは遅いと言われており、できるだけ若い時期から摂取することをお勧めします。
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食育と横顔

最近話題に挙げられるフェイスニングは、いわゆる顔の筋肉の体操ですが、小顔や表情の豊かさが得られ、しわが目立たなくなり、すばらしい笑顔を得ることもできるといわれています。食育といえば、基本法においても、食糧の自給率、あるいは、朝食を摂るという面が強調されています。しかし、よく噛(か)んですり潰してから飲み込むことが肥満を防ぎ、過不足のない食料の摂取が達成され、結果的に食糧危機を解消する方法であると、フレッチャー氏(米国の『噛む健康』提唱者)は述べております。イヌイット(北米大陸などに居住するアジア系民族)や、オーストラリアのアボリジニー(オーストラリア先住民)の調査で、硬く噛み切ることが容易ではない食物をとり続けると、丁度よく歯がすり減り、口の周りの筋肉が発達して、歯並びがよくなり、バランスの取れた横顔や効率的な舌機能や、嚥下(えんげ=食物が咽頭から食道に送り込まれること)が起こることが、前述の調査をはじめ、いろいろな研究からわかってきました。このように、良い噛み合わせは、健康や美容に大きく関与しております。
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慢性腎臓病ってご存じですか?

Text by はら内科クリニック 院長 原 信彦
腎臓とはどういう臓器でしょうか?腰の辺りに左右1個ずつある握りこぶし程度の大きさの臓器です。血液をろ過して、必要なものを再吸収し、不要なものを尿として排せつする臓器です。それ以外にも、赤血球を作るホルモンや血圧を調整するホルモンを作ります。慢性腎臓病とは、腎臓が何らかの原因によりダメージを受け、血液をろ過する能力が落ちてしまう病気です。初期に症状は何も無いため、検査を受けなければ分かりません。「ちょっと血圧が高いけど、まあいいや」「コレステロールが高いけど、何も症状が無いので、様子を見よう」などと、生活習慣病を長年見過ごすことにより、腎臓にダメージが蓄積して発症してしまいます。このように、わが国の慢性腎臓病は、生活習慣の変化や高齢化を背景にして年々増加し、成人の8人に1人が慢性腎臓病と報告され、日本透析医学会の報告では、令和2年末で34万7千人の透析患者さんがいるそうです。※1また、この慢性腎臓病は、心筋梗塞や脳卒中といった心血管病や認知機能障害とも深く関わっており、健康寿命を脅かす新たな国民病と呼ばれています。慢性腎臓病は、血液検査や尿検査を行うことで診断できます。血液検査で、血清クレアチニン値をもとにした推算GFR(eGFR)と呼ばれる検査値が59以下の場合、慢性腎臓病を疑います。それ以外には、高血圧や高脂血症などの疾患に伴いタンパク尿が出ている場合です。まさか、ちょっと血圧が高いけど、放置しただけで知らないうちに腎臓が悪くなるなんて…しゃれになりませんよね。最悪の場合、高血圧を放置→慢性腎臓病→腎機能の悪化→慢性腎不全→透析という流れもあり得ます。これを知っていれば、たかが高血圧とは、いえませんよね。検診を受けていない人は、ちゃんと検診を受ける。検診結果で、生活習慣病に関わる数値が気になるのであれば再検査を受けるなど、症状が無くても自己判断で放置しないように気を付けましょう。※1日本透析医学会誌54(12):611-657,2021
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緑内障の早期発見・早期治療

Text by 江口眼科病院 仲嶺 盛
緑内障という病気を聞いたことはあると思いますが、どのような病気か知っていますか?緑内障は眼圧上昇や神経の脆(もろ)さによって網膜の視細胞が障害され視野が欠け、視力が低下する病気です。緑内障は現在日本の失明原因の第1位です。疫学研究によると、日本人の40歳以上の緑内障の有病率は約5%との報告があります。また、緑内障と診断された患者のうち、約80%は自覚がなく、治療を受けていないといわれています。最近、検査機器は目覚ましく進歩しており早期発見、早期治療が可能になってきています。その中でもOCT(光干渉断層計)というものが、緑内障の早期発見の役に立ちます。緑内障は視神経に障害が起きて視野障害が起きる病気です。OCTはその神経細胞の厚みを測定し、緑内障が進行しているかどうかを診断できます。眼底に緑内障を示唆する所見があるが、まだ視野障害が起きていない状態を前視野緑内障といいます。これはOCTが行われるようになってから確立された概念です。この状態に対して現在の緑内障のガイドラインでは原則的に治療せず経過をみるということになっています。しかし高眼圧であったり、緑内障は遺伝もリスクファクターになるため、例えば近親者に緑内障の方がいたりする場合などは積極的に治療を検討する場合があります。医療は日々進化しており、今まで治療の対象とならなかったものも、治療したほうがよいのではないか、という議論がでてきております。緑内障は決して珍しい病気ではありません。何か気になることがあれば眼科を受診してみてはどうでしょうか?
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