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コラムを読む

災害に備えて

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
東北大震災から6年経ちました。あの時の危機感が薄れてきてはいませんか?読者の中には、たくさんの薬を飲んでいる方も少なくないと思います。そういう皆さんは、災害に備えて薬を準備しているでしょうか?大きな災害では、いつも通っている病院や薬局が被災した場合、薬が手に入らなくなります(最近の、大災害で実際に起きています)。薬がないことが、生命の危険に直結することもあります。血圧は、すぐには命に危険が及ばないと思いますが、災害のような状況では、普段より血圧が高くなります。そのため、日頃から少し(数日分)余分に薬を手元に置いておく習慣や、自分の薬の情報が分かるようにしておくといいでしょう。薬の情報とは、何という薬を、どのように(どれだけの量を、いつ、何回)使用するかです。薬局からお薬を入手している方は、「お薬手帳」を手渡されることがあります。その中に、必要な情報が記載されているか、薬局で薬の内容が印刷されたシールが渡され、自分で手帳などに貼るよう指導されていると思います。また、薬の一覧表が、薬局から発行されることもあります。これには、薬の名前や使用方法だけでなく、副作用の説明や使用上の注意も記載されていることが多いです。自分で覚えているという方もいらっしゃるでしょうが、薬の名前には、よく似たものがあり、間違いが重大な結果になる恐れもあります。正確な情報を保管することをお勧めします。携帯電話のカメラで撮った処方箋を見せてくれた方がいました。とても良い方法だと感心しました。さらに、薬の情報を、家族にも持っていてもらうと、二重の安心につながるでしょう。身近に家族がいない方は、遠方の家族に写真をメールで送っておくという手もあります。最後に、東北の方たちだけではなく、あらゆる災害の全ての被災者の皆さんにエールを送ります。「最高の栄光は、一度も倒れないことではなく、倒れるたびに、立ち上がることにある!」(オリバー・ゴールドスミス)
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美肌と脂肪

低コレステロール食を心がけるダイエットは老化を早めます。「太ること=脂肪」と感覚的に考えている方は多く、簡単に考えて脂肪(油)分が多いと思われる食べ物を避ける傾向があります。体重の減少だけを考えるダイエット、栄養のバランスを考えない偏った食べ物だけをとる食事習慣など、ストレスの多い環境でこのようなバランスの悪い食事習慣は栄養障害を起こし、皮膚のしみ・クスミ、色素沈着など肌の難治性トラブルを起こすことがあります。食事をするときに大切なことは、ただ感覚的に脂肪成分の多そうな食べ物を避けるのではなく、脂肪は選んで摂取することが大切です。脂肪にはいろいろな脂肪酸の形で食べるのですが、中でも選んでとって頂きたい良質の脂肪酸はEPA・DHA(ω[オメガ]3脂肪酸)、オリーブ油、中鎖脂肪酸のオイルです。とくに青身魚(イワシ、サバ)の油ω3脂肪酸は血液をサラサラにしたり、肌の慢性の炎症、乾燥に良いといわれています。健康な美肌のためには野菜、お肉、魚、卵を良質な脂肪で調理した胚芽米食をお勧めします。
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咳でおこまりではないですか?

Text by ききょう内科クリニック 蓮沼 晶子 院長
咳は長引くとつらい症状です。友人とおしゃべりをしていてもしゃべろうとすると咳こんでしまうとか、授業中や演奏会の最中に咳が出て止まらず退席を余儀なくさせられるとか。経験のある方もいらっしゃると思います。咳をひき起こしている原因疾患を診断し、治療していくためには症状の持続期間が重要な手掛かりのひとつになります。咳がではじめてから3週間以内のものを「急性の咳」、3~8週間ものを「遷延性の咳」、8週間以上を「慢性の咳」と定義されています。「急性の咳」の多くは風邪などの急性の呼吸器感染症が原因です(ただしマイコプラズマ感染や百日咳感染ですと咳は長引きやすい傾向があります)。持続時間が長くなればなるほど、原因に急性感染症が占める割合は少なくなってきて、8週間以上続く「慢性の嗽」では急性感染症以外の原因があると考えられています。長引く咳の主な原因疾患はアトピー咳嗽・感染後咳嗽・咳喘息・気管支喘息・薬の副作用の咳・胃食道逆流症(逆流性食道炎)・喉頭アレルギー・間質性肺炎・心因性咳嗽・肺結核・副鼻腔炎・気管支拡張症・肺癌・肺気腫など多岐にわたります。たとえばエアコンの風や冷たい飲食物・会話などで誘発され喉がイガイガする咳はアトピー咳嗽であることが多く、風邪の後に咳だけが残ってしまう時は感染後咳嗽を疑います。また、ぜろぜろする感じを伴う場合は気管支喘息や副鼻腔気管支症候群・肺気腫などを第一に疑います。体力の消耗が著しい場合は結核や癌・間質性肺炎なども疑われます。一部の降圧薬・漢方薬・免疫抑制薬などの副作用でも咳が出ることがあります。呼吸器内科医は患者さんの自覚症状・聴診所見・レントゲン所見・全身状態など詳細に観察し咳の原因を突き止めそれぞれの病態にみあった治療をおこなっていきます。しつこい咳は専門家に相談しましょう。
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マイボーム腺機能不全

Text by 江口眼科病院 大橋 和広
よくならない異物感、目の周囲のかゆみ、ドライアイ、その症状「マイボーム腺機能不全」かもしれません。マイボーム腺は、まぶたの縁にある油の工場で、涙の成分に油を加えて、涙の蒸発を防いでいます。ですので、この機能が落ちると涙が蒸発しやすくなり、ドライアイになります。また、油の出口が詰まると、ばい菌がついたり、ただれがおきて目の不快な症状を引き起こす可能性があります。このようなことを防ぐためには、マイボーム腺を日頃からケアする必要があります。簡単な方法として、やけどしない程度に電子レンジなどで1分ほど温めた蒸しタオルをまぶたの上から数分間あてる方法があります。この際に軽くまぶたをマッサージするとなお効果的です。眼の健康のために、お肌だけでなくマイボーム腺のケアもしてみませんか。
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ピカピカ光が見えます

Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶
見えるはずもないのにピカピカ光が見えることがあります。それを光視症〈こうししょう〉と言い、光り方によって大きく二種類に分かれます。
原因も目自体と、脳内病変によるものに分かれます。一つは花火や閃光が流れるように飛ぶように見える場合。
これはたいてい片目だけに見える光り方で、原因が目自体にある場合です。
黒いものが浮かんで見える飛蚊症〈ひぶんしょう〉も光が見えると同時にできる場合が多くあります。
飛蚊症の大きさが大きく形が丸い輪だったり大きな糸くずのように見える場合は視神経と目の中間部にできる硝子体の濁りが分離してできる後部硝子体剥離〈こうぶしょうしたいはくり〉、飛蚊症の大きさが小さく数が多い場合は網膜裂孔〈もうまくれっこう〉、加えて周辺部にピントの合わないところができているような時には網膜剥離〈もうまくはくり〉と言うような目の病気が考えられます。もう一つはジラジラとした光の形が見える場合です。
小さい光りがだんだん大きく拡大していったり格子状の形が見える場合もあり、これは両目に見えることもある光り方です。
光はたいてい数分で消えてなくなってしまいます。
このような光り方は目自体と言うよりは脳神経的な原因で起こる可能性があり、片頭痛の前兆として見えることも多くあります。立ち上がった瞬間に目がチカチカしたと言うこともよく聞きますが、一時的な血圧の変動によっても起こる可能性があります。改めて真っ暗な部屋で目をつぶってみると、意外ですが目の前には明るい光の模様が見えるものです。
目を軽く押してみると光が強くなってしばらくして放してみると明るい光りの残像がしばらく残っているのに気がつきます。
朝起きたら光が見えていたがしばらくしたら消えたという方は寝ながら腕で目を押さえつけていたと言うこともあるようです。
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