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血圧管理が基本

Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税
病院を受診した時、ほとんど必ず血圧測定を受けると思いますが、この血圧の重要性がまだ十分に理解していただけていないようです。血圧が高くても自覚症状がないせいでしょうか、薬を自己判断で中止する方をよく見かけます。血管がつまらないように「血液をサラサラにする」薬を飲んでも、血圧が高いままでは、逆に脳出血の危険が高まります。糖尿病で血糖に気を配っていても、高血圧があれば糖尿病による眼や腎臓の合併症の危険は低下しません。また、血圧の薬は「一度飲んだら、止められない」という誤解をしている方も多いようです。塩分摂取量を減らし、日常生活に運動を取り入れるなど生活習慣を改善することで、血圧が下がれば薬は止められます。脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞など生活習慣病の予防に、高血圧の治療は非常に大事なのです。
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睡眠が及ぼす歯への影響

Text by 北斗歯科クリニック土永 浩史
健康を保つために、良好な睡眠の確保は欠かせないものです。スマホやパソコンのブルーライトが睡眠に悪影響を与えると言われており、寝る前のスマホ操作を控えておられている方もいらっしゃると思います。また、睡眠不足が溜まっていくことを「睡眠負債」と言われており、免疫機能の低下や認知症、癌など深刻な疾病につながる可能性が指摘されています。睡眠の質を高めることは大切で、睡眠が浅いと歯ぎしりが起こりやすくなります。歯ぎしりはいわゆる就寝中にギリギリと歯をこすり、その大きな音のため周囲の人の睡眠もさまたげるものです。この時の咬合力は強く、歯が擦り減ったり、欠けたり、割れたり、詰め物が取れたり、知覚過敏を起こしやすくなり、虫歯になりやすく、歯質そのものに大変なダメージを与えます。また、歯質だけではなく周囲の歯周組織にも悪影響を与えて歯周病が悪化したり、さらに顎関節にも負担が及び、顎関節症が生じることがあります。睡眠が浅くなる要因のひとつに、いびきや睡眠時無呼吸症候群があります。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まることで睡眠が浅くなると言われており、自動車運転時に強い眠気が生じ、事故の原因となり大変危険です。その他の要因にストレス、寝酒、喫煙(ニコチンの覚醒作用)、逆流性食道炎があげられます。歯ぎしりに対してはこのような要因を改善すると効果があります。また、歯や顎そのものを守るためには、ナイトガードと言われる就寝中に装着するマウスガードも効果的です。ナイトガードの装着は歯ぎしりによる強い咬合力を分散させ、さらにナイトガードは歯よりもやわらかい素材で作られるのが一般的ですので、歯ぎしりが起きたとしても歯に対する外傷的負担は減らすことができます。歯ぎしりでお悩みの方は歯科医院でご相談されることをお勧めいたします。
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顔の腫瘤(しゅりゅう)と黒子(ほくろ)

顔の腫瘤としてよく見られるものに粉瘤があります。米粒大のものから大きいものは半球状に隆起します。少し圧迫すると悪臭のある粥状の内容物が出てきます。炎症を起こすと周囲が赤くなり、痛みを起こし、切開排膿治療を行わなければならないため約2〜3週間かかりますが、炎症を起こさない小さいうちに摘出すると約1週間で治療ができて傷跡も小さくて済みます。また、黄色腫という30歳代から瞼の周囲に出現してくる乳白色の平坦な腫瘤があります。高脂血症によって生じるといわれていますが、痛みも痒みもないため、放置してしまうことがほとんどですが、徐々に増大するため、小さいうちにレーザー治療などで摘出することをお勧めします。黒子は多くは色素性母斑といわれるもので、黒色の斑で点状のものから小豆大のもの、また平らなものから隆起しているものまであります。とくに摘出する必要のない黒子もありますが、短期間に大きくなってきたり、また、頻繁に出血するようであれば、診察を受けてる必要があります。年齢が高くなると今まであった黒子が徐々に大きくなったりしますが、特に問題のある症状ではありません。しかし、頻繁に痒みが起こり始め、血がでやすくなったりするようであれば、形成外科、皮膚科の専門医の診断を受けてください。またー黒子なのかシミなのかわからない色のむらや凸凹、部分的に乾燥したように皮膚が度々剥けてくるようなとき黒子やシミが治ってはまた生じ、赤みやかゆみを起こすとき黒子やシミの下にしこりがあるとき鼻、口の周囲の黒子で、以前からあるけれども最近大きくなって小豆大になってきた方このような症状のある時は専門医の診断を受け、保険治療を受けることをお勧めいたします。
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飛蚊症(ひぶんしょう)

Text by 江口眼科病院 江口 秀一郎
飛蚊症とは、目の前にごみのような浮遊物が見える状態です。蚊が飛んでいるように見えるのでこの名前がつきました。視線を動かすと一緒についてきて光の加減で白く、又は黒くも見えます。この浮遊物は目の中の硝子体(しょうしたい)の濁りで、その影が網膜に映って見えるためにこのような現象が起こります。飛蚊症の多くは老化や近視のために起こります。60歳位になると多少あっても不思議はありません。うっとうしい感じがあっても取り除くことはできませんし、ほとんどの場合は心配ありません。しかし、数が突然増えたり、急に色が濃くなったり、又は光が走るような症状を伴う場合は硝子体出血や網膜剥離(もうまくはくり)の初期症状である可能性があります。このような場合は急いで眼科を受診し、眼底検査を受けて下さい。
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鼻の調子が悪く、いつまでも治りません。単なる風邪ではないのでしょうか?

Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩
症状が2週間も続くならアレルギー性鼻炎の可能性も。子どもの場合には続発する中耳炎も心配。早期受診が大切冬といえば風邪の季節ですが、その中で一見風邪の症状だと思っていたものが、実はアレルギー性鼻炎による症状の悪化である場合が意外と多く見られます。風邪だと思っても、症状が2週間も続くようであれば何らかの慢性的な状態が考えられます。また、必ずしもアレルギー性のものではない場合もあるため、いずれにしても医療機関で検査してみる必要があります。通年性のアレルギーは基本的にハウスダストやダニが原因で、すでに鼻は過敏な状態にあります。そこに冬場は寒暖差や湿度差が激しいなどの物理的刺激が多くなるため、鼻の調子が悪くなりがちになるのです。経験的に秋口から寒くなって、乾燥が進む季節に入ると調子を悪くして不安定な状態に陥る人が多いので、その季節から注意が必要です。ただアレルギー性鼻炎の発症を予防することは難しく、すでにアレルギー性鼻炎と診断されている人であれば、事前に薬を飲むなどの対策もとれますが、既往症がない人ではいかに初発症状を見逃さず、少しでも早く専門医を受診することが大切といえます。特に注意しなければならないのは、子どものアレルギー性鼻炎で、意外と放置された状態のままの子どもが多いのです。鼻の状態が悪いと風邪をひきやすく、またアレルギーなどで鼻の状態が常に悪ければ、いずれ鼻の機能がまったく失われてしまいます。例えば鼻から空気を吸った際に、鼻の中で粉塵(ふんじん)や細菌を取ったり、空気を加湿化し肺に送るという大事な機能がまったく破綻してしまうわけです。当然あらゆる感染症にも罹りやすくなってしまいます。さらに鼻の状態が悪いと、結果的に中耳炎にも罹りやすくなるのです。中耳炎が子どもに多いのも、そういったことが関係していて、多くの場合、風邪から鼻の調子を悪くしてしまい、続発的に中耳炎を起こしているのです。そのため中耳炎の発症も冬場に多く見られます。その意味では、中耳炎の治療のポイントは、鼻の状態のコントロールにあるということがいえるわけです。また、治療には抗生物質の適切な使用が重要です。一般的風潮として抗生物質は敬遠されがちですが、特に幼少期に起こす中耳炎や鼻炎の細菌の種類は決まっていますので、その動向を見極めて適切な抗生物質を選び使用することで、それぞれの症状も速やかに改善されます。耳鼻科は基本的に感染症外来です。風邪も感染症ですので、鼻の調子が悪いなどの症状が長く続く場合や、特に学童期以下の子どもの場合には、まず耳鼻科への受診をお勧めします。
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