悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)
皮膚科2013/03/18
悪性黒色腫は悪性度の高い皮膚癌の一種で、「ほくろの癌」として一般に広く知られています。
一見、黒いほくろに似ていますが、全く別物で、ほくろと思って放置すると手遅れになることがあります。
足の裏、手指にできることが多く、悪性黒色腫を疑う症状があります。
①左右非対称の不規則な形状
②色調は濃淡差が目立ち、不均一
③病巣の境界が不鮮明
④最大径が7mm前後を超える
⑤当初は黒褐色斑としてみられ、次第に拡大し、形状・色調の変化が目立ち進行すると全体ないし一部が隆起して、さらにびらん・潰瘍も生じてくる。
悪性黒色腫はひとたび進行すると非常に治療しがたい皮膚癌です。
手のひら、足の裏などになんだか怪しいと思う変なほくろ・あざがあり、先に挙げた症状の中で少しでも気になるところがあれば、早期発見のため一度皮膚科専門医に診てもらってください。
Text by
函館渡辺病院 菅原 隆光(
2013年3月18日 「みなみ風」掲載)